「簡単に感謝とは言えないが、感謝という言葉に尽きる」
――レイラック滋賀FCは今季の終盤で急激にファンが増えました
どこのチームも同じだと思いますが、サッカー選手である以上は、ファンに見られて、沢山の人から応援されて成り立つものです。
一人でも多くの人たちにプレーを見てもらえる。それは本当に素晴らしいことで、自分たちの動きやプレーが人の心を動かしているという証明だと思います。
ホームでも2000人を超えるサポーターが我々を応援してくださいましたし、今日もゴール裏を埋め尽くすくらいの応援をいただきました。
本当にありがたいです。感謝しかないです。簡単に『感謝』という言葉を口に出すことはできないと思うんですけども、それに尽きます。
――終了後の円陣で選手に何を伝えた?
入れ替え戦も含めてあと2週間全員で戦うという点を共有しながら日々切磋琢磨してきたんですけど、ここで終わらせることになってしまったことは本当に申し訳なかったと。
J3に上がるというところをみんなで共有してきたんですけども、そこに関しては私の問題もあります。そういったことをお話させていただきました。
チームが40人以上と多い中で、このピッチに立った18人も、立てなかった選手たちも、本当に100%の力を出してくれたと思います。
そういう意味では、選手には「胸を張って」「よくやってくれた」という言い方をさせていただきました。
9月に監督を引き受けさせてもらった時の状況、そして今の状況というのは色々な方が評価するものではありますけれども、チームとすればいい方向には行っていたかなと思います。
それは私の力ではなく、選手たちが本気で毎日取り組んだ結果だと思います。最後はスルッとこぼれ落ちてしまったものがあるかもしれませんが、選手の成長が見られたことは嬉しいです。
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残り1試合、残り10分でJリーグ参入という夢にたどり着けなかったレイラック滋賀FC。しかし今季の急成長はまさに劇的なもので、それに従ってファンも増加した。
さらに彦根市との協力の下、新設された平和堂HATOスタジアムを来季使用できる可能性も高まっているという。
おそらく今季は前半戦の段階では「J昇格」を想定すらしていなかっただろう。来季からはプレシーズンから2位以内を目指すための準備を行って臨むことになる。それはレイラック滋賀FCにとって大きな成長であったといえる。
果たして来季はどのようなシーズンを過ごすのか。多くのファンがその動向に注目することになるだろう。