年末年始の風物詩、高校サッカー選手権が8日に幕を閉じた。

第102回大会を制したのは青森山田。決勝ではテクニック全開のスタイルで今大会旋風を巻き起こしていた近江を3-1で破り、2年ぶり4度目の頂点に輝いた。

その青森山田のストライカー米谷壮史とともに大会得点王に輝いたのが、市立船橋の10番、郡司璃来だ。

準決勝の青森山田戦では無得点に終わったものの、大会屈指の点取り屋と評されていた18歳は、1回戦の高川学園戦からいきなりハットトリックを達成。

3回戦の星稜戦で1ゴールを追加すると、準々決勝の名古屋戦では後半に値千金の決勝点をたたき出し、チームを12年ぶりとなる国立の舞台へと導いた。

市船では1年次から出場機会を掴み、ゴールという結果も出していた郡司。ただ当時はプレーの波が大きく、苛立ちをすぐに表に出してしまう選手だった。

ストライカーとして一つの強みとはいえ、“諸刃の剣”にもなるメンタル面。前半相手に抑え込まれてしまった名古屋戦も以前の彼であれば自ら崩れてしまいかねなかっただろう。

ところが今大会はそうした姿を見せることなく、チームのためにプレーし続けた。準決勝後、自身の成長についてこのように語っている。

「1年の頃に比べたらすごく成長しましたし、簡単にはイライラしなくなりました。そこは良かったです」

「(何が自分を変えた?)プロが決まってからですね。プロが決まって、プロでこんなメンタルでは絶対にやっていけないので、しっかりメンタルから変えていかなければいけないと思いました」

清水エスパルスへの加入内定が発表されたのは2023年10月のこと。そこから改めて自身のメンタル面と真剣に向き合い、今大会でのパフォーマンスに繋げたという。

今後どのような選手になりたいかと尋ねられ、「子供たちに憧れる選手を目指しているので、しっかり結果を残して子供たちに応援される、サポーターに応援される選手になっていきたいです」と答えた郡司。

清水エスパルス、「歴代最強の日本人選手」はこの5人!

5日に開催された清水の新体制発表記者会見は選手権で出席することができなかったため、おそらく個別で会見を開いた後、本日9日から始まったチームの練習へ合流する。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい