2022年FIFAワールドカップで悲願の初優勝を果たしたリオネル・メッシ。
そうしたなか、アルゼンチン代表を指揮するリオネル・スカローニ監督は、『Marca』のインタビューでこんな話をしていた。
「(現代のサッカーに欠けているものは?)
分析があまりに多すぎる。今では誰もが相手のプレースタイルを知っているし、情報過多になっている。一番は選手がコントロールされていること。
本質を失って、その選手の最も優れたもの奪ってしまうリスクがある。常に何をすべきかという指示を与えているとそのリスクがある。我々は伝えるべきこと、本当に重要だと思うことだけを十分に伝え、情報を与えすぎないようにしている。
プロレベルだけでなく、子供たちのレベルでも、我々はサッカーの本質を失いつつある。私の子供たちはスペインでプレーしているが、情報過多だ。ボールを持ったら、もう何をすべきか指示されている。
(だからドリブラーがどんどん減っている)
その通りだ。ドリブラーがいないのは、ボールを受けるとすぐに『パスしろ!』と言うからだ」