10年ほど前に大きな話題になったカメルーン人選手のジョセフ・ミナラ。17歳でイタリア・セリエAのラツィオと契約した有望な若手選手だったが、メディアを賑わせたのは彼の実力ではなかった。

彼は17歳であったが非常に老けた容姿をしており、「年齢詐称をしているのではないか」「42歳に見える」とインターネット上で疑惑の声が上がったのだ。

そして実際にイタリア・セリエAの捜査官によって尋問が行われており、ラツィオやミナラの代理人は彼の出生証明書などを公開して疑惑に対抗した。

結局最終的には年齢詐称をしている証拠は見つからなかったものの、ミナラはラツィオで数試合に出場したのみで成功を収められず、下部リーグへのローン生活を送ることになった。

サレルニターナでは期限付き移籍で3シーズンを過ごしたものの買い取られることはなく、2020年には中国へと貸し出されていた。

2021年にはラツィオとの契約が満了を迎え、セリエCのルッケーゼやオルビア、リエパーヤ(ラトビア)を経て現在はマルタのスリマ・ワンダラーズに所属している。かつてカメルーン屈指の天才と呼ばれた選手としては寂しいプロキャリアとなってしまった。

『Daily Mail』によれば、ジョセフ・ミナラは自身のキャリアについて以下のように語っていたとのこと。

「僕はあのころとても若かった。これがどんな影響をもたらすのか、それを知ることも、予測することも不可能だった。年齢に関する論争が常に自分のキャリアを妨げてきたと、僕は確信している。

もっと自分に期待していた?もちろんだよ。ローン移籍をしたときにはいつも良いシーズンを送っていたが、ラツィオでは他の選手と同じくらいのチャンスに恵まれたことは一度もなかったんだ」

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2017-18シーズンにはサレルニターナでセリエBに36試合プレーし、3ゴールを決めるなど活躍を見せたジョセフ・ミナラ。しかしラツィオでは2013年から2021年まで保有されながら公式戦4試合しかプレーしていない。

ジョセフ・ミナラ自身は10代の頃からつきまとってきた年齢詐称の話が影響していると考えており、自身のキャリアを妨げられてしまったと感じているようだ。

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