25日に行われた明治安田J1リーグ開幕戦、東京ヴェルディは横浜F・マリノスを相手に先制しながら終盤の連続失点で1-2の逆転負けを喫した。

「勝たせられなかったのは私の責任だと思います」

東京Vの城福浩監督は、国立競技場での試合後の会見で開口一番そう口にした。

終盤まで試合のペースを握っていたのは東京Vだった。7分に山田楓喜のフリーキックで先制。コンパクトな4-4-2でACLバンコク・ユナイテッド戦から中3日の横浜FMを序盤から苦しめ、前半の間にいくつもの決定機を作り出した。

追加点を奪うことはできなかったが、後半途中から選手交代で攻勢をかける相手に対しても粘り強い守備で対応。開幕戦での勝点獲得をはっきりと視界にとらえていた。

しかし89分、河村慶人のハンドで与えたPKをアンデルソン・ロペスに決められると、後半アディショナルタイムに松原健の豪快な左足弾を浴び試合をひっくり返されてしまった。

「今持てる力を選手は出してくれたと思うので、ゲームの内容からしても、シュートの本数からしても、オンターゲットからしても、今日勝たせられなかった一番の原因は自分の采配です。二つ目は、決定力ですね。やはり2点目を決められなければこういう痛い目に遭うということを我々は今日の試合で学ばなければいけません」

判定に対する不満を交えながらも、自らの采配と決定力不足が原因で落とした試合だったと城福監督。

ただ、昨季の2位チームに対して互角とも言える戦いを演じた試合内容について尋ねられると、J1での指導キャリアも豊富な62歳は一定の評価をしつつもこのように釘を刺した。

「ここまでやってきたことを選手たちはしっかり出してくれました。だからこそ、ある程度出せた手応えがあって、勝点が0に終わったというのはやはりJ1の厳しさだと痛感しています。内容が悪くなくて、勝点を取れないというのは、これが続くと自信の喪失にもなってくるんですよね。私はそういう経験もしています。なので『内容が悪くなかった』という一つの言葉でまとめたくはないです。必ず逆転されたことには原因があるので、我々には足りなかったものがあると、そこをしっかり突き詰める一週間にしたいと思います」

リーグ戦は38試合の積み重ね。だからこそ、1試合1試合突き詰めて戦っていくことの重要性を改めて強調していた。

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