16年ぶりのJ1復帰を果たした東京ヴェルディは、25日の明治安田J1リーグ開幕戦で横浜F・マリノスと対戦。先制しながら1-2の劇的な逆転負けを喫した。
この試合で移籍後公式戦初出場を飾った選手の一人が、ジェフユナイテッド千葉から加入し、いきなり10番を与えられた見木友哉だ。
25歳のMFはその背番号が表すようにもともと攻撃面が持ち味の選手。しかし昨季、千葉の小林慶行監督のもとでボランチとして開眼。この日はキャプテンである森田晃樹と中盤を組み、90分に渡りピッチの中央でチームを支え続けた。
「ある程度守備の時間が多くなる中で、ボール奪取の場面も作れました。攻撃の時間が少ないので自分の持ち味を出す場面は少なくなりましたが、その中でもボールを持った時に“違い”をもっともっと作らなければいけないなと感じました」と試合後、反省の弁を口にした見木。
ただ試合に敗れはしたものの、彼が黒子のような形で中盤のバランスを保ち続けたからこそ競ったゲームになったことは間違いない。今季の東京Vの命運を握る一人だろう。
そんな見木は、次の浦和レッズ戦に向けてこのように語った。
「前半の守備の手応えというか、(相手のパスを)だいぶ引っ掛けることができて、チャンスも作れたというのは手応えとしてあります。あとはそこで仕留めきれるかどうか。レッズも繋いでくると思うので似たような感じにはなると思います。それと、もっとボールを保持したい部分はチームとしてあるので、(城福浩)監督がどう捉えるかというのもありますけど、もう少し自分たちの時間を作りたいなというのは個人的には思います」
また、千葉でポゼッションスタイルを鍛えられた見木だけに、自身初J1での手応えについて尋ねられるとこんな言葉も残していた。
「(J1でも)全然やれるはやれるんですけど、ポジション取りがしっかりしていたらやっぱり繋ぎやすい部分はありますし、そこまで細かくやっていないからこその難しさみたいなところが自分は少しあります。だからそういう時に、個でどう剥がせるかとかボールを失わないかというのは自分自身さらに上げられると思います。チームがどうだからではなく、自分が失わないでどれだけ前に運べるかというのは自分自身の伸びしろかなと思います」
開幕戦に続き、オリジナル10対決となるアウェイでの一戦。浦和レッズvs東京ヴェルディは、3月3日(日)16時から埼玉スタジアム2002に行われる。