昇格チームのジュビロ磐田が番狂わせを起こした。

2日(金)に行われたJ1リーグの第2節で、磐田は王者への返り咲きを狙う川崎フロンターレから大量5ゴールを奪い敵地で5-4と逆転勝利した。

試合は激しい撃ち合いとなった。磐田は植村洋斗、ジャーメイン良の2得点で前半29分までに3点をリードしたものの、その後59分までに3点を返され同点に。

80分、ジャーメイン良がPKによる得点でハットトリックを達成して磐田が勝ち越すが、85分には川崎の山田新にゴールを許し再び追い付かれた。

しかし後半アディショナルタイム、PKを獲得した磐田はジャーメイン良がこの日4点目となるゴールを決める。アメリカ人の父親と日本人の母親をもつ28歳のストライカーが、ノーガードの撃ち合いとなった一戦に決着を付けた。

2つのPKを含む1試合4ゴールを決めたジャーメイン良

流通経済大柏高、流通経済大学から2018年にベガルタ仙台へ加入したジャーメイン良。仙台で3シーズンを過ごした後、横浜FCを経て2022年にジュビロ磐田へと加入した。

昨年J2で9得点を決めて昇格に貢献したが、J1では過去1シーズン3得点が最高だった。これを1試合中に更新した形となる。

これには自身も「正直ビックリしているというのが一番」と驚きを隠さず。「プロになってからだけではなく、小学校時代から4点、5点取るようなスーパーな選手ではなかったので(1試合4ゴールは)なかなかないことでした」と試合後の取材で過去を振り返った。

この急激な変化は昨年、自身初めてとなるJ2でのプレーを経験したことが大きかったようだ。

磐田の横内昭展監督が「昨年から彼は非常に成長している選手の1人」と話せば、自身も「去年1年間、J2で長い時間プレーすることができたのでFWとしての幅が広がった実感がありました」と手応えを口にする。

2節終了にして早くも4ゴールに。確かな成長を披露しているように思われるが、「自分としては得点のところではなくてセットプレーのところがこの2試合を通じてできていない。去年できたことがやれていないのでまだまだ」と反省を忘れない。

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この日の結果で得点王の可能性も…という記者の質問にも「いや、自分でシーズン前に決めた目標があるので、まずはそこに向けて地に足をつけてやっていきたいです。今年は(背番号が)11番になったのでまずは11点。J1ではそこまで得点の実績はないので11点取ることを目標にしています」と謙虚に話した。

一方で横内監督は「十分にJ1の舞台で戦えるということを証明してくれたと思っています」と話し、「まだまだ彼は今後も成長してくれると思っていますしできる選手だと思っていますので、また期待してもらいたいと思います」と大きな期待を寄せていた。

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