元フランス代表FWのエリック・カントナが、かつてメディアの前で発した名言の意味について告白した。
カントナはマンチェスター・ユナイテッドに所属していた1995年、クリスタル・パレスのファンに向かってカンフーキックを食らわせ、長期の出場停止処分を受けた。
その事件について説明するための記者会見において、カントナは「カモメがトロール船を追いかけるのは、イワシが海に投げ込まれると思っているからだ」とコメント。その意味は説明されず、哲学的なことわざだと考えられていた。
『The SUN』によれば、カントナは今回テレビ番組の『C dans l'air』に出演して以下のように語っていたという。
「話したくなかったが、マンチェスター・ユナイテッドからは『メディアに話すことが重要だ』と言われていた。だからメディアには話すよと答えた。どんなに昔のことでもね。
知っての通り、メディアは私を破壊してきた。しかしある意味、私はその復讐を果たしたのだ。
彼らはあの言葉の意味を見つけようとして、全員が説明を求めてきたが、私は何も言わなかった。
メディアは私に話してほしかった。だから話した。その言葉はただ出てきて、私はその場を立ち去った。そしてメディアはみんなそれを意味のあるものにしようとして、哲学的な言葉であると結論付けようとしていた。
想像の通り、それはただ出てきただけの言葉だ。潜在的な意識の中から生まれて、無意識の中で意味はあったのかもしれないがね。
そこに大きな意味が感じられるのは、『君が私に話させた。私はそれに答えた。しかしその言葉が意味をなすかどうかは誰も気にしない』という点だね」
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プレミアリーグのファンには広く知られているカントナのコメントであるが、基本的にはあまり意味がない言葉であったそうだ。
むしろそれによってメディアの側が意味を推察しようとしたことで、後々哲学的なものを感じられるようになったという。