カタールで開幕したU23アジアカップ。パリオリンピックのアジア最終予選も兼ねた重要な大会だ。
U-23日本代表は16日に行われた中国とのグループステージ初戦に1-0で勝利している。
中国は1点を追う終盤に控えGK于金永をFWとして投入。身長2メートルを超える長身の彼をパワープレー要員として起用した。
ただ、『163.com』によれば、中国国内でもその起用法は物議を醸しているという。
「代表チームがクラブからクビになった監督を起用することはもはや不可能」、「地元の監督が代表チームを指揮することは無理。我々はサッカー界であまりに時代遅れ」と痛烈に批判する声もあるとのこと。
56歳のチョン・ヤオドン監督は元中国代表選手で、いくつかのクラブを指揮した後に中国ユース代表の指揮官に就任した。
その一方、「U-23代表は得点力に欠けている。4つの練習試合で決めた得点のほとんどがPKだった。そのため、監督はすでに控えGKをフィールドプレイヤーとして準備していた。彼を投入してヘディングさせるというもの」と指摘する声もある。
中国は大会前に戦ったトレーニングマッチ6試合で奪った5ゴール全てがセットプレーによるものだった(PK4つとコーナーキックからの得点)。
GK于金永は、幼い頃はFWだったものの、背が伸びすぎたことでGKになったという経歴の持ち主のため、指揮官は得点力不足を補う秘策として準備していたようだ。
『whb』によれば、この秘策は実戦練習も積んでいたようで、実際にGK登録のはずの于金永には背番号12のフィールドプレイヤー用ユニフォームも用意されていた。
なお、『sports.sina』によると、チョン・ヤオドン監督は「彼は身長が2メートルを超えている。子供の頃から基礎がしっかりしていて、ヘディングの能力も高い。彼は元々はこの試合への準備をしていた。終盤の攻撃に使えるかもしれないという考えで。今日の試合でたまたまそういう場面だったので投入した。しかし、実際の効果は五分五分だったが、短時間で何度かヘディングに競り勝った。結局のところ、彼は本当のセンターFWではない」と話していたという。