パリ五輪への出場権をかけたU23アジアカップ。日本代表は22日に行なわれた韓国戦で0-1と敗れてしまい、グループ2位で決勝トーナメントへと進むことになった。

ノルマとなるベスト3に入るためには絶対に突破しなければならない準々決勝の相手は、この大会をホストしているカタール。サウジアラビアとともに豊富な資金力をベースに強化を進めてきた強敵だ。

今回はそのカタールの歴史上「最高のフットボーラー6名」をセレクトしてみた。

マンスール・ムフター

カタール代表成績:81試合42ゴール

生年月日:1955年

なんとカタールリーグで7回もの得点王に輝いたという天才ストライカー。詳しい生年月日は定かではないが、1976年にカタール代表でデビューするとすぐさまエースとして重要な選手となった。

アル・ラーヤンを5回のリーグ優勝に導き、カタール代表では81試合に出場して42ゴールを奪取。これはアルムアズ・アリに更新されるまで長く最多記録であった。

カタール代表ではディノ・サニ監督との対立によって引退に追い込まれたという歴史もあるが、それでも14年にわたって活躍しリーグの成長にも大きく貢献した。

なおカタール・スターズリーグでは彼の功績をたたえて得点王のタイトルを「マンスール・ムフター賞」と名付けている。

ハッサン・アル・ハイドゥース

カタール代表成績:183試合41ゴール

生年月日:1990年12月11日

フィールドプレーヤーでありながら、カタール代表で183試合に出場してきた鉄人ミッドフィルダー。アル・サッドの下部組織で育ち、16歳で五輪代表に飛び級選出されるなど天才として名高い選手だった。

北京五輪予選の日本代表戦でデビューしていきなりゴールを決め、勝利に貢献。それからメキメキと頭角を表し、クラブでもA代表でも常に欠かせない選手となった。サイドでもボランチでもトップ下でも、あるいはストライカーでもプレーできる器用さとリーダーシップでどんな監督にも愛された。

2019年と2023年のアジアカップ優勝、そして2022年のワールドカップ出場を成し遂げたあと、今年カタール代表から引退。33歳ながら180cap以上を記録するという凄まじい記録を残した。