フォーカスするのは「ゴールを取ること」「クリーンシート」

失点直後のコーナーキックからレイラック滋賀FCに同点ゴールをもたらした小松駿太選手は、引き分けであったものの内容に一定の手応えを感じていたようだ。

「前半からシュートチャンスが何本かあって、あれが4本目かな。うまくこぼれてきたボールに合わせられてよかったです。バウンドしていたので、とにかく枠に飛ばしたらなんか起こるだろうなということで、特にどこを狙うとかではなく枠に飛ばそうという意識で打ちました。これが滋賀での初ゴールだったので、嬉しい気持ちはありましたけど、もう1点獲って勝ちに行くんだという方が強かったです。

あの場面はセットプレーでしたけど、試合の展開として押し込めていないとあのようなところにボールは転がってこないと思います。そこはチームとしてゾーンまで相手を押し込めている証拠だと思うので、 あのようなゴールがこれから増えていけばいいし、もっとクロスからの得点を増やしていければいいなと思います。

この2試合をそれ以前と比較すると、勝点を落としたという印象の方が強いかもしれないですけど、内容的にはとても前進しています。あと2試合で前半戦が終わりますが、しっかりベースアップしてやっていけていますし、サポーターの皆さんもそれを感じてくれていると思うんで、それを結果に結びつけたいですね。

僕は今年滋賀に入りましたが、ここで行なわれた去年の最終戦でどういうことが起こったのかというのは、新加入の選手もみんな理解しています。そして去年もいた選手はなおさら強い思いを持って臨んだ試合だったと思うので…勝点1じゃなくて、3を取りたかったなというのが素直な思いです。

今月はまだ勝利がないので、次はホームで勝点3をとるところを見せて、サポーターの皆さんが喜んでる顔を見たいです。ゴールをとるところにフォーカスして練習して、より多くの得点を見せたいなと思います」

また、この試合でスーパーセーブを連発して滋賀のピンチを救ったGK伊東倖希は、次の青森戦に向けて以下のように話していた。

「ここ最近勝てていない状況が続いているので、こんな雨の中でも応援してくれてるサポーターの皆様に申し訳ない気持ちがあります。率直に、早く勝ち試合を見せたい、みんなで喜びたいです。

今日は雨でピッチコンディションもあまりよくなかったので、本当に何が起こるかわからない状況でした。もちろんそれはお互いに同じだったと思うんですけど、僕個人としては普段ならキャッチに行くところをシンプルに…というところは意識していました。その点ははっきりできたのかなと思います。

(ピンチを防ぐスーパーセーブを振り返ると)そこは僕の持ち味ですし、このようなゲームをものにするためには、あのようなキーパーのプレーはとても大事だと思います。そこで流れを持ってこられればよかったんですけど、 サッカーはそんな甘くないですね。失点してしまったので、GKチームやコーチと話して、改善練習からしていきたいです。

青森は去年シーズンダブル(2敗)を唯一されてしまったチームなので、試合に対する思いは僕個人としてもありますし、青森のゴールキーパーは後輩(※廣末陸選手と伊東倖希選手は同じFC東京U-15深川出身)なので、絶対負けたくない。

今日はセットプレーでやられましたけど、僕ら自身としてはその場面の守備も強みではあると思うので、そこは修正して、次こそクリーンシートで終われればなと思います」

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レイラック滋賀FCはこのあと6月30日に布引グリーンスタジアムでラインメール青森との対戦を控えている。

青森は22日に行われたヴェルスパ大分とのホームゲームで4-0と大勝しており、しかもその中でセットプレーから3ゴールを決めている。昨年はセットプレーが強みであったレイラック滋賀FC。30日の試合は両者がそのストロングポイントをぶつけ合う対戦になるかもしれない。

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