関東1部リーグのVONDS市原FCは14日、ホームとして使用しているゼットエーオリプリスタジアム(市原臨海競技場)の施設改修および指定管理者に内定したと発表した。

VONDS市原は、1967年創設の古河電工千葉事業所サッカー部が母体となり、2011年に発足。クラブ名は「絆」を意味する英語BONDの頭文字を「勝利」のVに変え、複数形にした造語だ。読みは「ボンズ」。

Jリーグ参入を本気で目指す市民クラブであり、2014年から“J5”の関東1部リーグに所属。布啓一郎監督就任2年目の昨季は3度目の優勝を達成し、地域CLでも準優勝したものの沖縄SVとの入れ替え戦に延長戦の末敗れ、悲願のJFL昇格はならなかった。

そんな彼らのホームが、市原市に本社を置くゼットエー株式会社が2013年から命名権を取得している「ゼットエーオリプリスタジアム」こと市原緑地運動公園臨海競技場。Jリーグ創世期はジェフユナイテッド市原(当時)のホームだったことで知られる。

今回、VONDS市原がスタジアムの指定管理者に内定し(※2025年4月から)、7月上旬頃から2025年3月までの予定で施設改修を行うことが決まった。

株式会社VONDS市原の佐藤健代表取締役社長のコメントは以下の通り。

「1969年に臨海競技場の供用が開始され今年で55年目になります。過去に国民体育大会、Jリーグ、現在は全国高校サッカー選手権大会、WEリーグと多くの方に使用され、2011年にはVONDS市原の本拠地登録がされてホームスタジアムとして戦っております。

VONDS市原は将来的なJリーグ参入を見据え、クラブの成長に合わせた段階的改修も視野に入れて、ホームスタジアムとして使用している臨海競技場の施設改修を行います。高齢の方、女性の方、スタジアムを利用する方が快適且つ機能性に優れた改修を行います。

主な改修内容は、車いす専用席、それに伴うスロープの新設、女性専用席、キッズラウンジ、授乳室の新設、VIP席、メインスタンドのトイレ改修、諸室の改修と新設、スタジアム夜間照明のLED化改修といった内容になります。

また改修に伴い、株式会社VONDS市原はこのたび、2025年4月1日から10年間、臨海競技場の管理運営事業者となることで、市原市と覚書を締結したことも併せてお知らせいたします。

VONDS市原に関わるすべての人々とともに歩みを進め、成長し続けていきたいと思っております。ホームタウンである市原市と連携をして『活力をもたらすスタジアム』になるように努めてまいります」

素晴らしすぎる絶景!海と調和する世界の美しいスタジアム3選

今季は7節終了時点で東京23FCに次ぐ2位につけているVONDS市原。千葉第3のJクラブを目指し、クラブは地域との関係性を強めながら前進を続けている。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名