6月30日に行われたJFL第14節、レイラック滋賀FC対ラインメール青森の試合は2-0という結果で終了した。
レイラック滋賀FCはここまで5勝3分5敗という成績で、Jリーグ昇格を目指すためにはやや苦しいスタートになってしまった。
さらにこの6月に入ってからの4試合は2分2敗と勝利がない状況となっており、勝点を伸ばしている上位チームからのギャップが徐々に開いていた。
レイラック滋賀FCはこの週まで13試合で12失点とディフェンスについてはそれなりの強さを見せている一方、攻撃についてはクラブが警戒される立場になったことで違ったプレーが求められるようになっている。
ただ、この試合でのレイラック滋賀FCは開始7分で平尾壮のコーナーキックから久保田和音がヘディングで先制点を奪取。早い段階で課題だったゴールを決めることに成功した。
さらに前半終了間際には再び平尾壮のコーナーキックからロメロ・フランクがニアに飛び込み、右ポストに当てながらネットを揺らす。レイラック滋賀FCが前半のうちに2点のリードを奪い、そのまま2-0と勝利する結果となった。
レイラック滋賀FCがクリーンシートで終えたのは5月18日の高知ユナイテッドSC戦以来で、ディフェンス面でも非常に手応えのある試合だったといえる。
3バックの左で先発フル出場した井出敬大選手は以下のように話し、無失点で終えた試合を振り返っていた。
「(無失点での勝利、そして井出選手の空中戦の強さが生きた試合でもありましたね)ここ4試合勝てていないというチームの状況があったので、今日はホームでなんとしても勝ちたいなという気持ちが一番強かったですね。
守備のところで最後に体を張ったりするところはここ数試合続けられているのかなと思いますし、 空中戦も自分の強みだと思っているので、そこで良さが出せたことは良かったです。
(ラインメール青森は前節セットプレーから3ゴールを決めていました。どんなことを警戒していましたか?)セットプレーの守備や攻撃の練習は、いつもミーティングから行っています。
そこで相手の良さを消して、自分たちがセットプレーで点を取るという点を意識しました。前日からとてもいい練習ができていたんじゃないかなと思っています。
抑えるところを抑えて、得点を取る…というところで、とてもいい流れで勝てているんじゃないかなと思います。
この勝利に一喜一憂することなく連勝することで上位に行けると思いますし、 次のアウェイ2連戦とはチームにとって非常に大事なものになります。
まず目の前に待っている次の武蔵野戦で前期が終了するので、そこで勝利したいです、アウェイで勝点3を掴んで、その次の栃木シティ戦に向かっていきたいです」
ボールを回せる新生レイラック滋賀FC。ラインメール青森相手の勝利に菊池監督が語る「新たな特徴と課題」とは
レイラック滋賀FCはこのラインメール青森戦を終えたあと、同じJFLのティアモ枚方からFW森本ヒマンを獲得。すでに獲得している三宅海斗に加え、前線にさらなる厚みを加えてきた。
後半戦の戦いに向けて勢いづいたレイラック滋賀FC。6日には横河武蔵野FCとのアウェイゲーム、さらに13日にも敵地で栃木シティとの対戦を行い、21日にホームへと戻ってアトレチコ鈴鹿との試合に臨む予定だ。