グループBは大波乱!モロッコが台風の目に

今大会優勝候補の一角と目されているアルゼンチンはこの世代の主力MFエンソ・フェルナンデス(チェルシー)やMFバレンティン・カルボーニ(インテル)は招集できなかったが、コパ・アメリカにも出場したFWフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)やベテランのDFニコラス・オタメンディをOAで招へいしたが、モロッコにまさかの敗戦を喫した。

アディショナルタイム中に2-2の同点にアルゼンチンが追いたと思われたが、モロッコサポーターのピッチ乱入やアルゼンチンファンが爆竹などをピッチへ投げ込むアクシデントにより試合続行不可能に。VARでアルゼンチンのゴールはオフサイド判定により取り消され、アルゼンチンの敗北が決まった。

強豪に勝利した伏兵モロッコはDFアクラム・ハキミ(PSG)を筆頭にOA枠を含めてA代表経験者を招へいするなど力を入れており、アルゼンチンを力で打ち負かす実力は今大会でも注目の的になっている。

アルゼンチンを打倒したモロッコ

ウクライナはこの世代のエースストライカーのFWダニロ・シカン(シャフタール)を招集するも、攻撃の中核であるFWミハイロ・ムドリク(チェルシー)が欧州選手権を優先したため、かなり控えめなスカッドとなった。

一方イラクは昨年のアジアカップで6得点を奪ったFWアイメン・フセイン(アル・クウワ・アル・ジャウウィーヤ)をOAで招集し、ウクライナ戦でもゴールを奪って2-1の勝利へと導いた。モロッコとイラクが先行している状況だが、死に物狂いでGL突破を図るアルゼンチンの結果がどうなるか見ものだ。

グループCは熾烈な2位争いが面白い

同グループはバルセロナDFパウ・クバルシや昨季ジローナの躍進を支えたDFエリク・ガルシアなどそうそうたるメンバーを揃えたスペインが優勝候補に名を連ねており、初戦のウズベキスタン戦は2-1で勝利を収めた。

ただこのグループは2位争いが最も激しいと見られており、スペインと接戦を見せたアジア予選2位通過のウズベキスタンは攻撃の中核であるMFアボスベク・ファイズラエフ(CSKAモスクワ)、守備の要のDFアブドゥコビル・クサノフ(RCランス)に、OAでフル代表のエースストライカーのエルドル・ショムロドフ(ローマ)を有しており、国内組の優秀な若手であるMFジャスルベク・ジャロリディノフ(ネフチ)、エースストライカーのFWクサイン・ノルチャエフ(ネフチ)も健在だ。

ショムロドフの得点に歓喜するウズベキスタンイレブン

エジプトは198センチの超大型センターバックのDFオマル・ファイド(セルビア1部ノヴィ・パザル)、元アーセナルの守備的MFモハメド・エルネニー(無所属)らの堅守に定評があるチームだ。対するドミニカ共和国はレアルマドリーカスティージャの主力DFエドガル・プジョルやレアルマドリーやバレンシアで期待されたレフティーMFペテル・ゴンサレスを筆頭に若手8選手がスペインでプレーしており、多彩な攻撃オプションを備えている。

エジプトとドミニカ共和国はスコアレスドローで勝点1を分け合った。スペイン以外の3カ国の内三つ巴の戦いを制してどこが2位突破するのかに注目だ。