ドリブルで東京ヴェルディゴールに迫る三笘薫。前半だけの出場だったが攻撃の見せ場を作り、スタジアムを歓声に包み込んだ。

試合後には、ブライトンを今季から率いるファビアン・ヒュルツェラー監督が会見に応じ、「正直に申しまして、今回の試合は大変苦戦しました」とこの親善試合を総括。

「前回の試合は、プレーいない選手が(途中出場で)入っていくことが出来ましたが、今回はそこまで出来ませんでしたし、パフォーマンスとしては「前回の試合よりもうまくいかなかった」と言わざるを得ません。なんとかボールを保持して支配しようとしたがなかなかそうはいかず、コンパクトと展開とトラジションの上手いチームで苦戦をさせられました。これまで2試合を事前に見てきましたが、大変ストラクチャーと規律のある試合運びで、非常に苦しんだというのが正直なところです」と印象を語った。

怪我から復帰したばかりの三笘薫については、「基本的には私が見るところ100%で、全ての試合で存在感を出してくれたと思う。彼としては『フィジカルを改善していきたい』と思っているように思いますが、今日のピッチ上でもしっかりとスキルを見せてくれたように思う。開幕までに『誰が見ても仕上がっているという状態に引き上げてくれるだろう』と現状を分析。

「非常にポテンシャルの高い選手であると思いますし、日本ツアーの2試合を通じてそれを証明したように思う。攻撃面だけでなく、ボールが足元にあるときや、ボールを失ってしまった時の反応。そして人の助言を聞き、ピッチですぐさまに実践することに長けていますし、忍耐力もある」と信頼を寄せ、シーズン開幕後の活躍に期待を寄せた。



2連勝で終えたジャパンツアーを「基本的には一緒に守り、コンパクトにやっていく『Together』を意識していくことを学んだ」とコメント。

「(チーム全員が)一緒に守り、コンパクトにプレーしていくことです。そうすればボールを持つことができて、自ずと試合を転換していける。1人で攻撃や守備をやろうとしている限りは勝つことはできません。試合も協力し、連携してやっていく。自分だけが何か突出したことをやろうとしてはいけない。ピッチ上でそうすることによって、状況を良くしていくことができると確信しています。チームとしては、今回ジャパンツアーで一緒に過ごしたことで、お互いの関係がより良いものになりました。なので本当に私はハッピーですし、日本の皆さんにおもてなしいただいたことに関しても感謝したいです」と手応えと日本への感謝の思いを語った。

そして約3週間後に迫った開幕については「苦しんだ試合の中でもゴール決めることが出来ましたし、今のプレーシーズンの時期になかなか完璧とはいかないものですが、今日の試合結果を踏まえて、これから努力し、調子上げていきたいと思います」と意欲を覗かせた。


【Qolyインタビュー】FC琉球の元日本代表DF藤春廣輝が明かす…「伝説のCS浦和戦、あわやOG→劇的決勝弾」「オーバーエイジで出場したリオ五輪」の裏側