Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。
クラブの黄金期、ファンを魅了した名チームの中心メンバーを紹介する連載『名チームを支えたレジェンドたち』。
今回は、監督2年目のローラン・ブランの下、当時のリーグ・アン新記録だった破竹の11連勝で、8連覇を狙う絶対王者のリヨンをかわし、リーグ杯との二冠を達成した「ボルドー2008/09」だ。
当時の中軸を担ったキープレイヤーと共に、クラブの歴史を振り返っていこう。
ヨアン・グルキュフ
生年月日:1986年7月11日
代表チーム:フランス
ボルドー在籍期間:2008~2010年
ボルドー通算成績:95試合・24得点
司令塔のジョアン・ミクーが引退し、弱体化が懸念された中盤の救世主となったのが、イタリアで才能を持て余していたヨハン・グルキュフだ。
出場機会を求めてミランからレンタルで加入した攻撃的MFは、瞬く間に中盤を掌握し、12ゴール11アシストと大車輪の活躍を披露。リーグ・アン年間最優秀選手に選ばれた。
その後のキャリアは故障の連続で、"ガラスの天才"と呼ばれてしまうが、ボルドー時代にみせたエレガントなプレーの数々は、"プチ・ジダン"の異名に相応しく、今でもファンの心に焼き付いていることだろう。
マルアーヌ・シャマフ
生年月日:1984年1月10日
代表チーム:モロッコ
ボルドー在籍期間:2003~2010年
ボルドー通算成績:301試合・74得点
ボルドーが優勝できたのは、ペドロ・パウレタの後継者として頭角を現して以降、不調が続いていた生え抜きの成長と無関係ではないだろう。
序盤は、前年12得点を決めたダビド・ベリオンの控えだったものの、シーズンが進むにつれて尻上がりに調子を上げていき、パートナーのフェルナンド・カベナギと共にゴールを量産。キャリアハイの13ゴールをマークした。
その活躍がアーセン・ヴェンゲルの目に留まり、2010年にアーセナルへ移籍。その後もイングランドのクラブを渡り歩き、2019年に現役引退を発表した。
スレイマン・ディアワラ
生年月日:1978年12月24日
代表チーム:セネガル
ボルドー在籍期間:2007~2009年
ボルドー通算成績:86試合・3得点
アルー・ディアッラやヴェンデウも素晴らしかったが、最終ラインを引き締めたスレイマン・ディアワラの活躍も見逃せない。
強さと速さを兼ね備えたセネガル代表は、持ち前の強靭なフィジカルで相手の封殺。リーグ・アン年間ベストイレブンに選出された。
翌年はライバルのマルセイユへと移籍し、ここでも守備の要としてリーグ優勝に貢献。異なるチームで2年連続のリーグベストイレブンという偉業を達成している。
ライター:ロイすん
フランスW杯以降を海外サッカーの魅力にハマり、観戦歴は20年以上に。
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