プレミアリーグのチェルシーとキットサプライヤーのNikeは26日、2024-25シーズンの新サードユニフォームを発表した。

今作は約50年前にロンドンで勃興した“ムーブメント”に触発されたデザインとなっている。

Chelsea 2024-25 Nike Third

チェルシー 2024-25 Nike サード ユニフォーム

2024-25新サードユニフォームは、ブラックを基調にアンスラサイト(石炭色とも表現できるグレー)でアクセントを付けたグラフィックが特徴的。各部の差し色に使うピンクも鮮烈な印象を与える。

このワイルドな雰囲気漂うデザインは、およそ半世紀前にホームタウンのロンドンで誕生したパンクロックとそのファッションの「パンクムーブメント」に敬意を表したものだ。

今作のデザインコンセプトは、どんな言葉よりもこの1枚のキービジュアルが明確に伝えてくれるだろう。パンクロックという音楽ジャンルやそのファッションに少しでも関心がある人なら、一目で理解できるに違いない。

クラブはパンクムーブメントを、チェルシー地区にあるストリート「キングズ・ロード」が震源地だったと説明。その“創造と爆発”に対するリスペクトがこのデザインだという。

少し具体性に欠ける言い回しだが、震源地とはおそらく1970年代にキングズ・ロードに存在し、パンクファッションの仕掛け人と言われる女性ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドが経営していた伝説の過激なブティック「Sex」のことだろう。

詳細は割愛するが、前述のブティックは、こちらもまた伝説となっている1975年デビューのパンクロックバンド「Sex Pistols(セックス・ピストルズ)」誕生の地でもある。

差し色のピンクはブティックの看板の色であり、ピストルズのロゴ色。襟内側の“BLUES”もピストルズのロゴを彷彿させるデザインだ。

もう一つ特徴的なのが右胸のスウッシュ(Nikeロゴ)で、なんと垂直にデザイン。斬新だが賛否両論となりそうだ。この“縦ロゴ”はリヴァプールなど、いくつかのNike契約チームの今季サードユニフォームで使われる予定。

そんな新ユニフォームは正式発表の前日にあたる26日に、女子チームがアメリカ合衆国で行われたアーセナルとの親善試合で着用。浜野まいかもスタメン出場したこの試合はチェルシーが1-0で勝利し、Punkユニのデビューを白星で飾った。

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ロンドンで誕生したパンクロックとそのファッションをリスペクトした新サードユニフォームは、8月27日よりチェルシー公式オンラインストア他で販売開始となる。

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