日本におけるサッカーの視聴環境は近年になって劇的に変化している。
インターネットによる配信が始まるまでは地上波やBSを除いて基本的に『スカパー!』と『WOWOW』の2局しかなく、この2局の最も高額なセットを契約しても1万円以内でおさめることができた。
ただ近年は配信プラットフォームの細分化により一括で支払うのは難しくなり、放映権の高騰もあって視聴料金も上がってきている。
娯楽が溢れる昨今、選べる時代になったにもかかわらず「サッカーを見る」ことに関してはむしろ敷居が高くなっているような印象がある。そしてその影響を顕著に受けるのはお金のない若者になるのだろう。
では、いま日本でサービスが提供されている配信プラットフォームにおいて、視聴できるサッカーの試合をすべて見ようとするといくらかかるのだろうか。調べてみた。
DAZN
月額4,200円(年間契約は3,200円)
Jリーグ/日本
ラ・リーガ/スペイン
ラ・リーガ2部/スペイン
リーグアン/フランス
ファースト・ディビジョンA/ベルギー
プリメイラ・リーガ/ポルトガル
チャンピオンシップ/イングランド2部
EFLリーグ1/イングランド3部(バーミンガムのみ)
DFBポカール/ドイツ
AFCチャンピオンズリーグ
日本代表(アウェイゲーム)
各国の代表戦
女子サッカー
視聴料金に関して何かと物議を醸している『DAZN』。フランスでは高額な料金に対して不買運動も起きているという。
かつて配信していたプレミアリーグも現在は見ることができなくなったが、そうはいってもカバーしてる範囲は他の追随を許さない。Jリーグをはじめ、ヨーロッパ各地域や日本人が多数所属するイングランドの下部リーグも見ることができ、最近では日本代表のアウェイゲームも放送している。
4,200円はなかなか高額であるが年間契約をすると毎月1,000円ほど安くなり、『DMM×DAZNホーダイ』などいくつかの割引プランなども存在する。
なお、リーグアンに関してはHulu(フール―)でも一部放送している。
U-Next
月額2,600円
プレミアリーグ/イングランド
FAカップ/イングランド
ラ・リーガ/スペイン
スペイン国王杯
今季、プレミアリーグと7年間におよぶパートナーシップ基本契約を結んだ『U-Next』。プレミアリーグ全試合、ラ・リーガ全試合を視聴できるのは圧倒的な強みであり、他にもFAカップ、スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)などを放送している。
年間契約プランはなく、月額2,600円の「サッカーパック」ですべての試合を視聴できる。
スカパー!(SPOOX)
月額2,480円
ブンデスリーガ/ドイツ
ルヴァンカップ/日本
天皇杯/日本
サッカーの有料配信を『WOWOW』とともにリードしてきた『スカパー!』は近年、オンデマンドサービスの『SPOOX』も展開している。
現在放送しているブンデスリーガとルヴァンカップ、天皇杯は、2,480円の「スカパー!サッカーセット(サッカーLIVE)」で視聴可能。ブンデスリーガ単体も980円で視聴できる。
なお、Amazonにおいて「サッカーLIVEライト」を2,350円で提供しているが、こちらは権利上の都合天皇杯を視聴することができない。
WOWOW
月額1,945円
UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAヨーロッパリーグ
UEFAカンファレンスリーグ
各国の代表戦
サッカー中継において長い歴史をもつ『WOWOW』は現在、ヨーロッパの各コンペティションを放送している。
シーズン契約となる「CL・EL 2024-25シーズンパス」を申し込むと17,499円(月額1,945円)で視聴できるが、月ごとに支払いたい場合は月額2,530円となる。