今月1日、フィオレンティーナMFエドアルド・ボーヴェは、セリエA第14節インテル戦で意識を失い、緊急搬送された。
22歳の彼は蘇生処置を受けた後に意識を取り戻したが、不整脈による心停止を起こしたとされている。
意識を失った後にチームメイトのダニーロ・カタルディは彼の口に指を入れて、自分の舌で窒息しないようにした。
30歳のカタルディは、ラツィオからのレンタルでフィオレンティーナに加わった選手。昨季はラツィオで鎌田大地とチームメイトだった。
『Corriere della Sera』などによれば、彼は8歳年下のボーヴェを弟のようにかわいがっており、ルームメイトでもあるとか。
また、カタルディが所属していたラツィオの医療ディレクターで、心臓病学およびスポーツ医学の専門家であるイヴォ・プルチーニ氏は、こう話していたそう。
「ダニーロは、あらゆる緊急事態で人々を助けるために、アメリカ心臓協会の国際認定を受けている。ラツィオは、除細動器を使用した心肺蘇生法の講習をイタリアで初めて行ったクラブだ。2018年から開始し、2年ごとに繰り返して、新加入選手の訓練も行っている」
ボーヴェを搬送した別の医療責任者は、カタルディの行為に感謝するとしつつ、舌を引き出す行為は怪我を引き起こす可能性もあるので推奨できないと話していた。
ただ、カタルディはラツィオ時代に救命講習を受けていたようだ。