1日に行われたセリエA第14節フィオレンティーナ対インテル戦は試合途中で打ち切りになった。
フィオレンティーナの22歳MFエドアルド・ボーヴェがピッチ上で意識を失い、緊急搬送される事態になったためだ。2日にフィオレンティーナは、ボーヴェの状態について続報を伝えた。
「ボーヴェが何事もなく夜を過ごした後、今朝目覚めると気管チューブを抜管した。現在は意識がある。
家族、クラブ首脳陣、コーチ、チームメイトと話をした。彼らは皆、朗報を聞くとすぐに彼に会いに駆けつけた。昨日の危機的な状況の原因を突き止めるため、今後数日中にさらなる検査が行われる予定だ」
『FiorentinaNews』によれば、ボーヴェを病院に搬送した医療責任者のジョヴァンニ・ギーニ氏は、こう話したそう。
「救急車がピッチに入らなかったのは、立ち往生して出れなくなる恐れがあったからだ。ピッチ内に入ったメディカルチームも救急車と同じ装備を持っており、すべてをバックパックに入れている。意識はなかった。移動中に除細動と蘇生処置を行った。問題は広範囲に及んでいた」
フィオレンティーナMFダニーロ・カタルディは、意識を失ったボーヴェが自分の舌で窒息しないように彼の口に指を入れた。
ギーニ氏は、その行為に感謝しているとしつつ、あまり推奨できないものだとも説明していた。
「我々はその行為に感謝しているが、指摘しておく必要もある。ボーヴェの口の中に指を差し込む行為は、2つの理由から強くは勧められない。
まず、患者が突然口を閉じてしまう可能性があり、指に深刻な怪我を負う危険性がある。次に、その際に口の中に傷を作る可能性があるが、そういう状態の時は血を排出するのが難しくなる。
繰り返しになるが、あの行為には感謝している。ただ、救命講習を受講する重要性を強調したい。数時間の講習を受ける必要があるが、その数時間で命を救うことができる」