2022年のカタール大会を含め、これまで3度のワールドカップ制覇を成し遂げてきたアルゼンチン。フットボールに対する純粋な情熱、そして記憶に刻まれる数々の名シーンの代名詞となっており、数え切れないほどのタイトルをもたらしてきた。

今回は『Football Fancast』から、「アルゼンチンが生んだ史上最高のフットボーラーたち」をランキング形式で紹介する。

10位:ハビエル・マスチェラーノ

ハビエル・マスチェラーノは、アルゼンチン史上最も華やかな選手ではなかったかもしれない。しかし、彼ほどチームにとって不可欠な存在もいなかった。

「小さな総帥」という愛称でも親しまれた彼は、凄まじい激しさと戦術的インテリジェンス、そして自己犠牲の精神を兼ね備えた守備的MFだった。リヴァプールでプレミア屈指のボールハンターとして名を馳せると、バルセロナ移籍後はセンターバックへと転身し、サッカー界最強のチームの一つで主力を担った。その適応力こそが、彼のサッカー脳の素晴らしさを物語っている。

代表では147キャップを刻み、10年以上にわたってチームの「感情のエンジン」であり続けた。2014年W杯準決勝、オランダ戦で見せた決死のスライディングタックルは今も語り草。彼のリーダーシップと闘志は真のレジェンドにふさわしいものだった。

9位:アンヘル・ディ・マリア

キャリアの多くをリオネル・メッシの影で過ごしてきたディ・マリアだが、彼がいなければアルゼンチンの現代黄金期は語れない。

速く、そしてエレガント、さらに予測不能なこの左利きのウイングは、大舞台の決勝戦で驚異的な勝負強さを発揮してきた。2008年北京五輪、2021年コパ・アメリカ、そして2022年カタールW杯。そのすべてで彼はゴールを決め、タイトルを勝ち取ってきた。

クラブレベルでもベンフィカ、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、PSG、ユヴェントスと名門を渡り歩き、2014年にはマドリーでCL制覇に貢献。波がある選手と言われることもあったが、ビッグマッチを決定づける力においては、彼ほどの右に出る者はいない。

8位:ハビエル・サネッティ

ハビエル・サネッティは、プロフェッショナリズムと息の長いキャリアの象徴だ。インテルでの約20年間、彼は単なる選手を超え、キャプテンであり、象徴であり、チームの規範そのものだった。

左右のサイドバックや中盤をこなし、強靭な肉体と知性を融合させた。インテルで850試合以上に出場し、2009-10シーズンのジョゼ・モウリーニョ体制下での歴史的トレブル(3冠)でも主将を務めた。

アルゼンチン代表としても145試合に出場。W杯優勝には届かなかったが、偉大さはトロフィーの数だけで測れるものではない。その一貫性と品格によって、彼はアルゼンチン史上最も尊敬されるフットボーラーの一人となった。

7位:オマール・シボリ

オマール・シボリは、アルゼンチンが生んだ最初のアタッキング・スーパースターの一人だ。そのドリブルと華やかさ、そして強烈な個性は「アルゼンチンの天才」というイメージの原型を作った。

リーベル・プレートで台頭し、1950年代に南米を熱狂させたチームの一員として活躍。1957年の南米選手権ではウンベルト・マスキオやバレンティン・アンジェリロとともに「死のトリオ」と呼ばれる前線を形成して旋風を巻き起こすと、当時の世界最高額でユヴェントスへ移籍した。

そしてイタリアでもレジェンドとなり、セリエA制覇と1961年のバロンドールを受賞。小柄で爆発力があり、大胆かつ繊細なボールタッチでDFを翻弄した。のちのメッシやマラドーナへと続く、「左利きの魔術師」の系譜を語る上で欠かせない存在だ。

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