モアテン・オルセン
代表チーム:デンマーク
在任期間:2000年7月~2015年11月
オルセンは、デンマークサッカー界において唯一無二の影響力を持つ存在だった。選手としても伝説的なディフェンダーであり、同国初の100capを刻んだ経験を持つ彼は、EURO2000直後に監督に就任。以来15年以上にわたってチームを率いた。
オルセンはデンマークを2002年と2010年のW杯、そしてEURO2004、2012へと導くなど、常にビッグトーナメントに出場させてきた(2010年W杯では日本に1-3で敗戦)。
そして、その影響力はA代表に留まらなかった。契約延長の際、彼はデンマークの全ユースチームに共通の哲学を植え付ける責任を負い、育成から代表までを一貫してつなぐ道を作り上げた。
任期の終盤には結果が伴わない時期もあり、EURO2016の予選敗退をもってその座を退いた。しかし、彼がもたらした継続性は、デンマークのサッカーに確固たるレガシーを作り上げたといえる。
ヨアヒム・レーフ
代表チーム:ドイツ
在任期間:2006年7月~2021年6月
2006年W杯でユルゲン・クリンスマンの助手を務めた後、ヨアヒム・レーフはドイツの指揮官となった。それからの15年間、彼はドイツサッカー史上最も才能に溢れた世代の趨勢を見守った。
ドイツにおける伝統的でダイレクトなスタイルから脱却し、ポゼッション、機動力、そして高い技術を持つ若手の起用を推進した。そして2006年から2016年にかけて、ドイツは主要大会で5大会連続ベスト4以上に進出。2014年のブラジルW杯では準決勝でホスト国のブラジルを7-1で粉砕し、決勝でもアルゼンチンを下して世界の頂点に立った。
しかし、晩年は苦難の連続だった。2018年W杯での屈辱的なグループステージ敗退、その後の再建の停滞。悲劇的な幕切れではあったが、彼の長期政権はドイツのプレースタイルを根本から変え、近代サッカーにおける最高のチームの一つを創り出したことは間違いない。
