現在日本代表MF堂安律が移籍するのではないかと言われたサウジアラビアリーグ。
ワールドカップ開催を2034年に控えた同国は現在豊かな資金力を生かして数多くのスター選手を迎え入れており、世界でも有数のコンペティションに生まれ変わっている。
堂安が加入すると噂になったアル・イティハドは、2024年から所属しているフランス代表MFムサ・ディアビがレヴァークーゼンへと復帰する可能性が高まっており、その穴を埋めるための補強を求めていると伝えられている。
今回は、「一度サウジアラビアに移籍したもののヨーロッパに戻った選手たち」を7名ピックアップした。
ジョーダン・ヘンダーソン
移籍:アル・イテファク → アヤックス
サウジアラビアから欧州へ戻った選手の中でも、最も大きな話題となった一人がジョーダン・ヘンダーソンだろう。
リヴァプールで12年間プレーし、キャプテンとしてプレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグ制覇を経験したイングランド代表MFは、2023年夏にアル・イテファクへ移籍した。
ただ、その移籍はピッチ外でも物議を醸した。ヘンダーソンはイングランドでLGBTQ+コミュニティへの支持を公言してきただけに、同性愛が厳しく規制されるサウジアラビアへ移籍したことには批判も相次いだ。
そして、サウジでの挑戦はわずか半年で終わる。アル・イテファクでは主力としてプレーしたものの、2024年1月にクラブとの契約を双方合意で解除。そのままオランダの名門アヤックスへ加入し、ヨーロッパサッカーへ異例のスピードで復帰した。
ヘンダーソンは後にサウジアラビアの環境や観客の少なさに馴染めなかったことを明かしており、彼にとってはなかなか難しい状況だったようだ。
エメリク・ラポルト

(C)Getty Images
移籍:アル・ナスル → アスレティック・ビルバオ
シティでプレミアリーグを5度制覇し、スペイン代表でもEURO2024優勝を経験したラポルト。そんな世界最高峰を知るDFは、20代の終わりにサウジアラビアへ移籍し、30代で欧州へ戻った。
2023年夏に彼はアル・ナスルへ移籍。移籍金はおよそ2360万ポンドとされ、クリスティアーノ・ロナウド、サディオ・マネらとともにプレーすることになった。
その実力はサウジでも際立っており、2シーズンで公式戦69試合に出場。一方で本人は、現地での生活やクラブ運営について率直な発言をすることもあり、早い段階からスペイン復帰の可能性が取り沙汰されていた。
そして最終的に選んだのが、自身がプロキャリアをスタートさせたアスレティック・ビルバオだった。多額の給与を受け取ったサウジアラビアでの生活。それがむしろ自身の故郷に対する愛を昂ぶらせていったのかもしれない。
タリスカ
移籍:アル・ナスル → フェネルバフチェ
サウジ・プロリーグが現在のように世界的スターを次々と獲得する以前から、中東で圧倒的な存在感を放っていたのがアンデルソン・タリスカだ。
ブラジル出身の攻撃的MFはベンフィカで欧州に進出し、ベシクタシュへのローンではトルコで大活躍。その後、中国の広州恒大を経て、2021年にアル・ナスルへ加入した。
当時のサウジリーグは、まだC・ロナウドやネイマール、ベンゼマらがやって来る前。タリスカはリーグを代表する外国人スターの一人となり、強烈な左足と高い得点能力でゴールを量産した。
そして2022年末、アル・ナスルにクリスティアーノ・ロナウドが加入。世界的スーパースターとの共存によって注目度はさらに増したが、その後も大型補強が続いたことで外国人枠を巡る競争は激化。タリスカ自身も負傷に苦しむ時期があり、徐々にチーム内での立場が変化していった。
そこで新天地となったのが、かつてベシクタシュで活躍したトルコだった。フェネルバフチェへの移籍によって、約7年ぶりに欧州サッカーへ復帰することになった。
