選手の運動量は、走った距離だけで語れるものではない。しかしそれでも、90分をどれだけ動き続けているかは、その選手の役割や能力を知る手がかりになるともいえる。
『Football365』は、データ企業『Gradient Sports』の集計をもとに、2026-27シーズンのプレミアリーグで走行距離が長い選手TOP10を紹介している。
10位:鎌田大地

(C)Getty Images
所属:クリスタル・パレス
走行距離:54.18km
日本代表MF鎌田大地が、プレミアリーグ屈指の働き者としてTOP10に入った。54.18kmは、同じパレスで中盤を組むアダム・ウォートンの54.07kmをわずかに上回る数字だ。
中央でビルドアップに関わった直後には前線へ進出し、失えば素早く帰陣してパスコースを消す。ボールのある場所ではなく、次に来そうなエリアへと動き続ける役割を果たしている。
相手の背後を突くランニング、味方を助けるための位置修正、守備時のスライド。小さな移動は得点やアシストには残らないが、味方にスペースを作り、相手の選択肢を減らすには欠かせない。
9位:キーナン・デューズバリー=ホール
所属:エヴァートン
走行距離:54.35km
エヴァートンのキーナン・デューズバリー=ホールが9位にランクインした。今季はリーグ開幕から中盤の主力として最初の5試合すべてに先発し、パレスとの開幕戦ではゴールも決めている。
低い位置へ降りてビルドアップを助けたと思えば、一気に前線まで駆け上がってエリア付近へ入る。レスター時代から見せてきた、ボールを運ぶ力と持っていない時のランニングを両立できるMFだと評価されている。
エヴァートンというチーム全体の数字でいえば、1試合平均の走行距離はリーグ12位と低い。つまり、彼を含めた一部の中盤選手が非常に広い範囲を走り回る役割を背負っているといえる。
8位:イーサン・アンパドゥ
所属:リーズ・ユナイテッド
走行距離:54.68km
リーズのキャプテン、イーサン・アンパドゥが8位。もっとも、この顔ぶれに入るのは意外ではない。昨季もシーズンを通じて396.24kmを走り、リーグ全体で5番目の距離を記録した。
今季も開幕から5試合すべてに先発し、全て90分間プレー。相手が持てば最終ラインの前を埋め、サイドへ振られれば横へスライド。奪えばパスコースを作りに動き、時にはセンターバックの間まで落ちる。
得点やアシストを量産するタイプではなく、今季もリーグ戦ではゼロ。それでも毎試合90分を任される理由は、この仕事を途切れさせないところにある。チームの形を保つために走り続ける選手だ。
7位:グラニト・ジャカ
所属:サンダーランド
走行距離:54.87km
33歳になっても、グラニト・ジャカの運動量は落ちていないようだ。『Football365』によれば、90分あたりの走行距離は昨季の9.86kmをわずかに上回っているという。
ベテランになれば距離を減らし、ポジショニングと経験で試合をコントロールする選手も多いが、ジャカは逆だ。自ら動き続けながら中盤を支配する。今季はサンダーランドのキャプテンとして、4-2-3-1の中盤で開幕からチームを統率している。
味方DFが持てばパスコースを作りに下がり、サイドへ渡れば中央を埋める。攻撃が進めば押し上げ、失えばカウンターを止めに戻る。アーセナルやレヴァークーゼンでも単なるパサーではなく、必要な場所へ先回りし続けてチームを支えていた。
