Vol.1に引き続き、今後も移籍の可能性が充分な事例について『CAUGHTOFFISIDE』が報じているのでご紹介しよう。


ヴィクター・モーゼス
(チェルシー → エヴァートン)

スタンフォード・ブリッジでわずか1シーズンしかすごしていないモーゼスだが既にクラブから離れる準備をしていると言われている。このウィンガーはブルースのファーストチームでレギュラーポジションを獲得する事に苦戦。エデン・アザールの後塵を拝する結果となってしまいっている。モーゼスはスタンフォード・ブリッジに残る事を望んでいたが、今は違うオプションを考慮しているようだ。これはジョゼ・モウリーニョが彼を構想外とする可能性があるからである。現在はエヴァートンへの移籍に向かってモーゼスは動いており、エヴァートンの新監督であるロベルト・マルティネスはかつてウィガンで共に働いたモーゼスとグッディソン・パークで再会したいと願っているようだ。

チアゴ・シウヴァ
(PSG → バルセロナ)

ローマのマルキーニョスのPSG移籍が決まった事で世界最高のセンターバックと賞賛されるブラジル代表DFの去就は更に騒がしくなりそうだ。PSGで素晴らしいリーグ・アンデビューを飾ったが、バルセロナへ移籍話はシーズン終了と共に熱を帯び連日報じられる状況にまで増大している。守備の強化を目論むバルセロナにとってチアゴ・シウヴァは紛れもないNo.1ターゲットであり、チアゴ・シウヴァ本人もバルセロナ移籍を望んでいると噂されている。PSGの会長、ナセル・アル・ケライフィはバルセロナの獲得攻勢に激怒しているが、マルキーニョスに大金を支払った事を考えると売却もまんざらではない状況になりつつあるのかもしれない。

ルイス・スアレス
(リヴァプール → アーセナル)

リヴァプールサポーターにとってルイス・スアレスの未来が非常に気になる夏を迎えている。昨シーズンが終了して以降、スアレスの去就は連日連夜報じられているからだ。これはスアレスがチェルシーのDF、ブラニスラフ・イヴァノヴィッチに噛み付いた事で10試合の出場停止を受けた事に端を発している。スアレス本人もリヴァプールを去りチャンピオンズリーグでプレーできる環境へ移籍したいという望みを持っているようであり、本人の希望であるレアル・マドリーが獲得のポールポジションにつけた。しかしレアル・マドリーはリヴァプールの要求する4000万ポンドという売却条項満額を支払うつもりは全くなく、いつの間にかスアレス獲得競争から立ち去ってしまった。そして現在最も獲得を望んでいるのはアーセナルであると言われている。アルセーヌ・ヴェンゲルはスアレスを今後のアーセナルを導くのにベストな選手であると考えており、4000万ポンドの移籍金を準備していると言われている。

ロベルト・ソルダード
(バレンシア → トッテナム)

この夏のマーケットで決定力のあるFWを探し求めているスパーズだが、ダビド・ビジャはアトレティコ・マドリーを、クリスティアン・ベンテケはアストン・ヴィラ残留と、現時点で誰も獲得できずフラストレーションがたまる状況が続いている。こうした状況に伴い、指揮官のアンドレ・ヴィラス=ボアスはスペイン代表FW、ロベルト・ソルダードの獲得へ転じているようだ。ソルダードはリーガ・エスパニョーラのベストストライカーの1人であり、バレンシアで大きな成果を残してきた。バレンシアは今夏でのソルダード放出を望んでいないようだが、財政的にも苦しんでおり資金を捻出する可能性にすがる状況にある。スパーズはソルダードに対して2度のオファーを送っており、最新のものは2000万ポンドだ。バレンシアは3000万ポンドを望んでいると言われているが、スパーズはこの金額の支払いは望んでいない。だが、両クラブは最終的に合意に近づくと見られている。ソルダード獲得でヴィラス=ボアスの憂鬱は解消されるのであろうか。

ダニエレ・デ・ロッシ
(ローマ → チェルシー)

世界最高の守備的MFの1人として何年も高く評価されているローマのダニエレ・デ・ロッシ。このイタリア代表には過去に多くのクラブが獲得を申し入れてきたが売却不可能として断られてきた。ローマの絶対的存在でありロマニスタの星であるデ・ロッシだが、今年はかなり状況が一変している。昨年ズデネク・ゼーマン体制下でスターティングメンバーのポジションを失った事でデ・ロッシはクラブに対して不満を抱き、昨年の夏や今年の1月のマーケットでマンチェスター・シティへ移籍すると噂された。最終的には残留を決めたが、この夏はチェルシーが獲得攻勢を強めている。ジョゼ・モウリーニョはデ・ロッシを非常に高く評価しており、インテルやレアル・マドリー時代にも彼の獲得を狙っていた。そしてケヴィン・ストロートマンの移籍が決まった。クラブは永久欠番であった6番の背番号を与える厚遇を見せており、多くのメディアが「デ・ロッシの後継者」としてストロートマンの事を考えている。ストロートマンのローマ加入が決まった今、モウリーニョがデ・ロッシ獲得攻勢を強めるのは間違いないだろう。

ウェイン・ルーニー
(マンチェスター・ユナイテッド → チェルシー)

いま最もうわさ話としてメディアを騒がせているのはイングランド代表ストライカーの去就だ。クラブは残留に全力を尽くしているが、ルーニーは既にユナイテッドのヒエラルキーの最上部から落ちたとも言われている。ルーニーの気持ちは明確ではないが、今夏移籍する気持ちはかなり強まっているようだ。移籍先としてルーニーが望んでいるのはスタンフォード・ブリッジであると言われており、ジョゼ・モウリーニョもルーニー獲得を切望しており、唯一移籍ターゲットであることを明言している。ブルースは既に2000万ポンドのオファーを送っているがユナイテッドに拒絶されており、二度目のオファーとして2400万ポンドのオファーを送る構えのようだ。チェルシーからの熱烈な獲得攻勢にユナイテッドはオファーを考慮せざるを得ない状況に追い込まれつつある。


続く

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