それら新たな選手にイラン国籍を与える一方で、カルロス・ケイロス監督はフィジカルの強い選手を積極的に起用し、世界と戦えるチームにしようという試みをしているように感じる。

ホスロ・ヘイダリやイフサン・ハジ・サフィといった比較的小柄で攻撃力のある選手はあまりサイドバックに起用せず、ペジマン・モンタゼリやハシャム・ベイクザデーといった大柄な選手を重用。それを徹底しているわけではないが、元々やや攻撃に走りやすいチームに安定感をもたらそうとしている感がある。

フォーメーションについては、予選では4-2-3-1や4-3-3をメインで使用していたものの、前述のようにトップ下のレギュラーであったムジタバ・ジャバリが代表引退してしまったため、何らかの変化は必要になる。

守備を重視するならばガサム・ハダディファルを起用して4-3-3、攻撃に出るのであればアリレザ・ジャハンバフシュを配して2トップにするのではないだろうか。