子どもたちも集まる平和な「マラカナ」

試合当日は前のめり気味にキックオフ2時間前に到着。だってここはマラカナ、レッドスター・ベオグラードがチャンピオンズリーグの試合を開催するときなどは特に、街中から大渋滞でスタジアム周辺は身動きが取れないほど混雑するものである。

しかし今日はリトアニア戦、政治的に警戒すべきカードというわけでもなく、拍子抜けするほど平和でのんびりした雰囲気だった。

キックオフ1時間半前。セルビア代表選手たちがピッチコンディションを確認している

構造も動線も勝手知ったるスタジアムなので、まずは日頃の経験から導き出されるベストな撮影位置を確保することに。

まだ報道陣もそれほど多く集まってきていないのをいいことに、いつもは熾烈な場所取り合戦で潜り込むのが難しい「ゴール横メインスタンド側」に自分の折りたたみ椅子と一脚を置く。

ゴール裏メインスタンド側に集まるカメラマン

キックオフ後はここで撮ることにして、最初にピクシーがピッチに入ってくるところを狙うべく、「マラカナのトンネル」ことロッカールームからピッチへの出入り口前でスタンバイした。

徐々に報道陣が集まり始める。レッドスターのリーグ戦よりはもちろん人数が多いが、大手新聞各紙からおなじみのカメラマンがやってくるので、アウェイ感はない。

スタンドからセルビア国旗を振りながら声援を送る子どもたち

うん、ここはホーム「マラカナ」だ。スタンドでたくさんの子どもたちがセルビア国旗を振っている。