創設年 | 1955年 |
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ホームタウン | 新潟県新潟市、聖龍町 |
ホームスタジアム | 東北電力ビッグスワンスタジアム |
収容人数 | 42,300 |
監督 | 黒崎 久志 |
2009年度順位 | 8位 |
URL | http://www.albirex.co.jp/ |
中盤でボールの収め所になり得るミシェウ、主戦場のサイド以外にも中央やサイドバックもこなせる西。さらには、下部リーグでの武者修行を終えた、河原やブルーノ、最前線に強さをもたらすだろうファグネルらが新戦力となった。だが、彼らの力で流出した主力選手の穴埋めを行うことは厳しいかもしれない。
特に攻守の要であった松下、守備リーダーであった千代反田が抜けたセンターラインの脆弱化は容易に予想できる。この不安を一蹴するには、前述の新戦力の活躍はもちろんのこと、千代反田がまとめてきた守備陣を統率する役目を担う永田、年々評価を落としている千葉の奮起。大学屈指のボランチと知られていた三門の飛躍が重要になりそうだ。
監督一年目となる、黒崎久志の手腕が注目されるが、基盤とするのは昨季後半に用いた4-4-2が織り成すパワフルなサッカーを踏襲することになるだろう。だが、徐々に「攻撃的なサッカー」へとシフトチェンジを図りたい旨は明かしており、4-3-3採用の可能性もゼロではない。ただ、いずれにせよ、最大のキーマンはマルシオ・リシャルデスであることは不変。その重要度は、シーズンオフに、移籍の話が渦巻く中でフロントが躍起になって慰留に努めた対象であったということから見ても明白だ。彼が万全である限り、チャンスメイクの面で困ることはない。エースの自覚が求められる矢野の爆発が、昨季の順位を上回るための最低条件となるか。
「年間17勝」という具体的な数値目標も上げているが、それが導き出す最終目標はACL出場権の獲得である。昨季は、序盤戦こそ台風の目になる活躍を見せたが、結局8位でリーグを終えた。鈴木淳監督が築き上げたベースが残っているだけに、そこから5位以上のステップアップを狙うことが非現実的だと嘲笑することは間違いであると思うが、可能であると言いきるには些かの不安を感じる。
その最大の要因は、攻め手の少なさである。昨季途中にペドロ・ジュニオールがガンバへ移籍して以降、マルシオの閃きに頼る局面が増加し、彼の“魔法”に救われた試合も少なくなかった。“マルシオ抜き”での攻撃法発掘の如何が、目標達成のカギとなるだろう。