国内7連覇という金字塔を打ち立て、「リーグ・アンといえばリヨン」と呼ばれるほどにリヨンに牽引されてきたフランス・サッカー界。チャンピオンズリーグのノックアウトラウンドの抽選において、リーグ・アンのチーム同士が戦いが決定するなど考えられない事であった。リヨンが国内を連覇し、欧州でも奮闘する中、遂に後に続くクラブが現れる。2008-2009シーズン、ローラン・ブラン率いるボルドーがリヨンの連覇をストップ。ミランからレンタル加入したグルキュフがチームの原動力であった。

リヨンの連覇を止めたボルドーは欧州の舞台でも躍動。完全移籍を果たしたグルキュフを中心に、グループステージでは本命であったバイエルン・ミュンヘンとユヴェントスを凌駕。グループを首位で通過した。決勝トーナメント1回戦はギリシャのオリンピアコスを圧倒。ベスト16の壁をいとも簡単に乗り越えた。

対するリヨンも負けていない。新銀河系軍団で構成されるレアル・マドリーを相手にホームで先勝。セカンド・レグ、アウェイのサンチャゴ・ベルナベウで序盤圧倒されるもピャニッチの同点弾を奪い、アウェイゴールの差で2005-2006シーズン以来のベスト8進出を達成した。


【予想 フォーメーション】

CL初のフランス勢対決は、フランス・ダービーと言って過言ではない一戦。先輩のリヨンが後輩ボルドーをホームで迎え撃つ。両チームの指揮官のベスト4への意気込みは高い。

リヨンは、ブームソンが怪我で欠場する恐れがあるがほぼ万全の状態。対するボルドーはプラヌスがひざの怪我から帰ってこれず、アリュー・ディアラを出場停止で欠く。ヨーロッパでの戦い方を知るリヨンに一日の長がある様に思われるが、第2戦をホームで迎えるボルドーにはアドバンテージがあると見る向きも大きい。ボルドーは直前の試合でマルセイユに敗れてリーグカップ決勝で敗退したが、気持ちの切り替えは済んでいるであろう。リーグアンでの対戦成績はほぼ互角。リヨンホーム、スタッド・ジェルランのの試合はリヨンが勝ち越している。

「初のフランス勢同士の対決」「フランス勢初のベスト4」と初づくしの1戦。ベスト4の壁に3度跳ね返されたリヨンか、昇り龍のボルドーか。チャンピオンズリーグの舞台で繰り広げられるシャンパン・サッカーから目が離せない

【厳選Qoly】U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら