ナイジェリアvs韓国は一進一退の攻防の末、引き分け。しかし、ギリシャがアルゼンチンに0-1で敗れたため、韓国がアジア開催以外では初となる決勝トーナメント進出を決めた。

試合展開はナイジェリア優勢だった。トップ下にカヌを入れたこともあってかボールが回る様になると、右サイドのオバシのドリブル突破、オディアーのオーバーラップから数多くのチャンスを作り出した。前半12分にはそのオディアーからウチェが決めて先制する。これに対して、韓国はパク・チソンを左、ヨム・ギフンを中央にした布陣を、前半途中からパクを中央に戻してイ・チョンヨンを左に変更する。後半はまたパクを左にした布陣に戻すが、途中からはキ・ソンヨンを中央にとMFの布陣をめまぐるしく変えて相手ゴールを脅かした。キ・ソンヨンらの縦パス1本で裏を通す展開が有効的で、ナイジェリアはこれをファウルで止めてしまいセットプレーを与えるシーンが目立った。前半38分にはイ・ジョンス、後半4分にパク・チュヨンと共にセットプレーでの得点というのが象徴的だろう。

ナイジェリアは後半も再三チャンスを作ったが、2006年の柳沢の再来ともいえるヤクブ、オバシ、オビンナ、マルティンスと全てのシュートがあと一歩届かず、悔やまれるグループリーグ敗退となった。