Brazil
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3
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2-0
1-0 |
0
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Chile
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フアン L・ファビアーノ ロビーニョ |
35' 38' 59' |
得点者
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FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
ロビーニョ(ブラジル) | ロビーニョ(ブラジル) |
今大会好調である南米勢同士の戦いは、格で勝るブラジルがチリを個人、組織両面において圧倒。危なげなく準々決勝に駒を進めた。
キックオフ直後から例によって積極的に向かってきたチリに対し、ブラジルは落ち着いた対処をし試合を進めた。守備は「ボールとは逆のサイドを警戒し、サイドバックが間に合わなければボランチが必ずカバーする」「中央が空くのはある程度仕方ないので、無闇に奪いに行かずにディレイする」というシステムである。これにより、攻め込まれても相手のストロングポイントであるサンチェスやマルク・ゴンサレスに必ずマークが付き、ゴールに近い位置で働かせることがなかった。さらにプレッシャーにロビーニョやルイス・ファビアーノが耐え、一対一どころか二対一でもボールをキープし繋ぐことで、相手のプレッシングを消極的にさせることに成功していた。
そして34分にマイコンのコーナーキックからフアンがヘディングを決めて先制すると、その僅か4分後にカウンターを決めてロビーニョ、カカ、L・ファビアーノの鮮やかなパス交換から追加点を奪取。さらに試合の主導権を明け渡さないまま、後半14分にも再びラミレスのインターセプトからのカウンターでロビーニョが3点目を獲得。一気に試合を決めた。
一方、今日のチリから見れば、全てブラジルの掌の上で踊っただけの試合になってしまったと言える。序盤はキーマンを抑えられ、失点後に反撃にでた隙をカウンターで破られてしまった。ハーフタイムにはテージョを投入し、左に人数をかけて攻撃した上で逆サイドのサンチェスのマークを甘くさせたいという戦術を、終盤はミジャールの投入で逆にボールが持てる中央寄りの位置で組み立てようという狙いも見せたが、結果に結びつかないまま敗れ去る格好となった。