Spain
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1
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0-0
1-0 |
0
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Portugal
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ビジャ | 63' |
得点者
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FIFA.com 選定 | Qoly.jp 選定 | |
チャビ(スペイン) | ビジャ(スペイン) |
ベスト16屈指の好カードといえるこの一戦は、後半途中に流れを引き戻したスペインが先手を取り、勝利をあげた。
前半から後半序盤にかけてのスペインは、相手の守備に攪乱されシステムが固まらなかった。キックオフ直後は幾度か左サイドを破りビジャ、トーレスが決定的なシュートを放ったものの、相手のポジションが変更されたことでスペースを消されてしまい、逆の右サイドに狙いを定めた。だがこれも10分と経たずに対応されてしまった。実はこの35分辺りのポルトガルの変更はほぼ「一番最初の形に戻した」ということだったので、おそらくスペインも再び狙いを左に戻せば良かったのかもしれないが対応は出来なかった。またF・コエントロンを警戒していたため右サイドを空けられなかったというところもあるのだろう。前半終わり頃からのスペインは攻めあぐんでいた。
しかし後半に入ってしばらく経ち50分前後のピンチを耐え抜くと、徐々に流れはスペインに向いてきた。左だけではなく両サイドを広く使い、堅い中央を避けて外から組み立てる。さらにそれに合わせて、コンディションが悪いトーレスを下げて高さのあるジョレンテを投入。するとその直後にセルヒオ・ラモスのクロスからそのジョレンテが決定的なダイビングヘッドを放った。これ自体は得点にならなかったが、相手に「危険だ」と印象付けたジョレンテが中央に留まり、囮となってスペースを生み出した。
そして、この隙を突いて63分、バイタルエリアでイニエスタ、チャビとダイレクトでパスが繋がり、やや左でフリーになったビジャがシュート。一度キーパーに弾かれつつも自ら詰め、ゴールに決めた。結局これが決勝点となった。
一方ポルトガルから見れば、前半は守備を頻繁に弄って相手を戸惑わせたものの、逆に後半は相手の変化に混乱させられた、という試合であった。
最初はロナウドが右、シモンが左でスタート。しかし守備をしないロナウドをカバーするためにチアゴの負担が大きく、スペースを狙われたため、そこで20分にロナウドを左、シモンを右に入れ替える。すると今度は左を狙われたのでロナウドを中に入れ、H・アウメイダを左に配置するという奇策でS・ラモスをマークさせ対処。35分辺りに一番最初の形に戻したが、心持ちロナウドはサイドの守備を意識したようなポジショニングをした。
これだけ様々な手を打って守りを固めカウンターを狙ったが、優勢だった前半は得点を挙げられず、後半は隙を突かれて失点。さらに終盤には攻めなければいけない時にリカルド・コスタをレッドカードで失ってしまい、パワープレイでの反撃も実らなかった。