Bordeaux
1
0-1
1-0
1
Marseille
モデスト 88'
得点者
12' L・ゴンサレス


ここ2シーズン優勝の栄冠を分け合ったチームの対戦は1-1の引き分けに終わった。試合を左右したポイントは33分、E・シセがプラシルへのタックルでレッドカードを受けて退場したこと。これにより試合の支配権がマルセイユからボルドーに移った。

もし退場がなければ、マルセイユはもっと余裕を持って勝利していたかもしれない。序盤はほぼマルセイユが試合を支配し、チャンスを作り出した。新たな布陣にやや戸惑っていた部分が見られた相手のパスワークを中盤の守備で受け止め、反撃でA・アユー、レミのスピードを生かしてゴールに迫る。12分にはセットプレイを防いだあとのカウンターで、右サイドのスペースに飛び出したブランドンからのクロスをL・ゴンサレスがゴールに押し込み先制点を奪取。理想的な立ち上がりだったが、33分に前述の退場劇が起こってしまう。

これで助かったのが、なかなか試合に入り込めなかったボルドーだ。移籍期限ぎりぎりでカベナギ、グルキュフを放出し、さらにベリオンも退団濃厚でメンバー外。そのため加入したてのベン・カルファラーをスタメンに配置し、プラシルをトップ下に移した4-2-3-1で望んだが、最初は上手く連携が合わなかった。

しかし相手が10人となったことで、ティガナ監督が構築したパスサッカーが徐々にその片鱗を見せ始めた。ポゼッションを取って相手を自陣に釘付けにし、ピッチを広く使って守備を揺さぶりつつ、サイドで仕掛けや追い越しを使って攻撃のスピードを上げてラストパスを送り、中央で勝負する。

この戦術を機能させる上で、初めてスタメンに名を連ねたベン・カルファラーが非常に重要な役割を担った。スピードがありドリブル突破が得意な上、キープ力もありパスも出せ、サイドで働けるという才能は、まさに今までのボルドーに欠けていたもの。彼が基点となってボールを収め、その瞬間にサイドバックが追い越していく。また彼自身も個人で仕掛けて打開を図る。まさに獅子奮迅といえる活躍でチームを引っ張った。

そして試合終了間際の88分、ついにマルセイユの分厚い守備を破る。右サイドからプラシルがクロスを送ると、モデストがダイビングヘッドで豪快にシュート。これがゴールに決まってスコアをタイに戻すことに成功したのであった。時折繰り出されるアユーとレミの強烈なカウンターに苦しめられながらも、キャラッソのスーパーセーブで2失点目を許さなかったことも大きかった。


【厳選Qoly】サガン鳥栖MF長沼洋一「WBが嫌だった」から始まった武者修行…川井健太監督との出会い、苦節8年目での二桁ゴール(インタビュー)

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら