2011年2月12日(土) -ジョフロワ・ギシャール(サンテティエンヌ)
Saint-Etienne
1
1-2
0-2
4
Lyon
ボカネグラ



13'



得点者
28'
40'
69'
90+2'
ゴミス
バイヤル(OG)
バストス
ブリアン


サンテティエンヌの本拠地で行われたローヌ・ダービーは、アウェイに乗り込んだリヨンが大量4得点を奪って勝利を収めた。リヨンはこれで勝ち点を38に乗せ、順位も3位にまで浮上した。

しかし試合の序盤は、ホームで戦うサンテティエンヌがペースを握る展開だった。機動力があるリヴィエールが広く動き、それに対応してウイングがゴール前に詰めて流動性を生み出す。また運動量と切り替えの速さを持つバトレス、ペランは、ゴール前に顔を出して厚みを作る他、高い位置からの守備に従事しボールを奪い、波状攻撃につなげてゆく。

今季のサンテティエンヌのいいところを凝縮したような内容で、ほぼ一方的な優勢を手にしていた。そして13分には、リヴィエールが左に流れてルーズボールをキープしたところでファウルを奪う。パイェットが蹴った低いパスを、ニアサイドに飛び込んだボカネグラが合わせてゴールに決め、先制点を奪ってみせたのである。

リヨンは試合を通してサンテティエンヌのシステムには苦しめられることとなる。だがその劣勢の中でチャンスを生かせる応用を行い、自分たちの強みであるセットプレーを生かして逆転に成功したのだ。

まず、序盤は若いネリーの前でボールを受けるためにゴミス、グルキュフがサイドに流れがちで、ゴールに向かう力が乏しかったことを修正。両名ができるだけ中央に留まって、縦の関係を作ることで、よりゴールに近い位置でボールが収まるように変更。さらに、これはトップ下のグルキュフがマトゥイディのマークを担当することで、相手のビルドアップ能力を削ぐことにも成功していた。

リヨンは決して終始内容はいいとは言えなかったものの、攻撃に無理に人数をかけることなく、相手に自在にビルドアップを許さず、さらにロリスのセーブが冴えたことで、さらなる失点を受ける可能性は決して高くはなかった。ピンチはあったものの、試合はコントロールできていたと言っていい。

そしてリヨンの最大の決め手であるセットプレーが、前半のうちに火を吹いた。28分にグルキュフの左CKから、バイヤルにあたった後のこぼれ球をゴミスがボレーで叩き、同点に追いつく。さらに40分にも同じ形から、今度はニアでクリスが触ったボールが、またもバイヤルに当たってゴールイン。

さらに、今日踏んだり蹴ったりのバイヤルが69分にロングボールをスルーしたミスを見逃さず、バストスが最終ラインの裏に飛び出して3点目をゲット。集中が切れた相手に対し、ロスタイムにも時間稼ぎのCKから途中出場のデルガドが裏に飛び出し、ブリアンがクロスをゴールに押しこんで4点目をあげた。

(筆:Qoly編集部 K)

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