この1月にアストン・ヴィラからニューカッスルへローンされたスティーヴン・アイルランドはフランス誌『So Foot』でのインタビューでかつての指揮官ウリエを扱き下ろし、バーミンガムは「クソなところ」と吐き捨てた。そして、祖国に抱く想いとは・・・


「15試合をベンチで過ごした後、帰れってウリエに言われたよ。”(練習に)来ても無駄だ。チームに居場所はない”ってね」
「でも、トレーニングではオレがナンバーワンだったんだぜ。チェルシー戦ではマンオブザマッチにもなったし。それもウリエにとっては大したことじゃなかったけどね・・・。経費が一切払われないことには頭を抱えたよ。治療費も自腹だぜ、信じられるかい?」

バーミンガム行きを命じられたことにもアイルランドは怒りを覚えた。

「(自宅のあるマンチェスターから)練習場まで75分もかかるからバーミンガムに住めってウリエに言われたんだ。でも、同じ状況の選手はいたんだよ。2時間以上かかるロンドン出身の選手もいるのに、オレだけ引っ越せとさ。」
「第一さ、バーミンガムなんてクソなとこだろ、だから特に努力するつもりもなかったけどね。試合の日に家にいなきゃいけないなら、マンチェスターの方がマシだよ。」
「オレを連れて来たのは(前監督のマーティン・オニールで)ウリエじゃないから、(その点で)恨みは無い。とにかく、自分を欲してくれる監督の下でプレーしたいんだ! 来期は誰の下でプレーするかわからない。お先真っ暗だよ」

2007年以降アイルランド代表から事実上の引退状態にあるアイルランドだが、後悔は一切無く祖国アイルランドと故郷のコークにも何の感情もないと語る。

「アイルランドなんて知ったこっちゃないね。コークに住むだって? 自殺したほうがましさ。ロサンゼルスのほうがいい」

代表で今後二度とプレーすることはないと認めた。

「ユースでも最悪だった。みんなダブリン出身でオレだけコーク出身。ホテルもないから、一人だけ電車やタクシーを使わなきゃならなかった。ほんと素人みたいに扱われたよ」
「代表には全く惹かれないね。アンドラでプレーするために3日費やすよりもっとにやることがあるよ。それに、アイルランド人なら、W杯で絶対に優勝できっこないのはよく分かっているはず」
「代表には何の感情もない。チームが負けても何の罪悪感もないし、自分がいたら勝てたのになんてことも全く考えない。W杯予選を突破したとしても戻らないね。代表復帰を求められも、オレは5試合しかプレーしてないんだ。もう昔の話だよ」


まだ24歳のアイルランドだが、再び緑のユニフォームに袖を通すつもりはないようだ。シティでの鮮烈なデビューを飾った頃を思い起こせば残念にも思えるが、心に期すものがあるようでその決心は揺るがないだろう。今後はクラブでの活躍に期待したい。

(筆:Qoly編集部 I)

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