2011年4月17日(日) - スタッド・ドゥ・ラ・モッソン(モンペリエ)
Montpellier
1
0-0
1-2
2
Marseille
ジルー

64'

得点者
69'
82'
ジニャック
タイウォ(PK)


モンペリエのホームに乗り込んだマルセイユが、先制点を奪われながらも終盤に逆転。ついに首位のリールに勝ち点差1と迫った。

マルセイユはこのところプレーの内容が決して良くはない。特にルチョ・ゴンサレスのパフォーマンスが芳しくなく、特に今日のようにトップ下に置かれた際には動きが非常に狭くなる傾向がある。それでは「必要なときに必要な場所にいる」ルチョの個性が全く生きない。

この試合も例に漏れず、終盤までマルセイユは苦しんだ。戦略としては長いボール、あるいはサイドのエリアを積極的に使ってモンペリエの布陣を押し下げ、相手が得意なショートカウンターに持ち込ませないという狙いがあった。ただ基点を作ってからのプレーがスムーズでなく、中盤での繋ぎも決してレベルが高いものではなかった。上述のようにルチョは下がることも、開くことも、飛び出すことも出来ず、「トップ下にいるだけ」になってしまっていた。

それに加えて、モンペリエは良く組織化されたチームであり、マルセイユの狙いによって完全に封じられることがなかった。ラインを上げれば縦に早い攻めで裏を狙ってくる、プレスを受けても早いボール回しで抜いてくる。間違いなく苦しい展開だった。64分に中央をダイレクトパスで崩されてジルーに得点を許したのも、自然な流れであったと言えるだろう。

しかし、失点した後のマルセイユはようやく目覚めの時を迎えたようだった。後半から多少サイドへのポジションチェンジをするようになったルチョは、カボレのワンボランチになったこともあって広い動きを見せ始め、オーバーラップも出るようになった。

攻撃に力が戻ってきたマルセイユは、69分にシェルーのロングパスが裏に飛び出したジニャックに通り、同点ゴールをゲット。さらに80分、コーナーキックの場面でファウルを受けてペナルティキックを獲得する。

このときの小競り合いでエル・カウタリに頭突きをしたレミが退場するも、挑発したエル・カウタリにも2枚目の警告が提示されたことで状況は同等に。タイウォがPKを決めて逆転を達成すると、その後はディフェンスを固めてリードを守った。

(筆:Qoly編集部 K)


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