2011年6月12日(日) - ヘルニン・スタディオン(ヘルニン)
Spain U-21
1
1-0
0-1
1
England U-21
エレーラ 14'
得点者
88' ウェルベック

グループリーグBの一節でありながら、優勝候補の二カ国が相見えたことで、「事実上の決勝戦」とも銘打たれた対戦カードは、終盤にイングランドがスペインに追いつき、勝ち点を1ずつ分け合う結果となった。

この日のイングランドは、ここのところ率先して用いていた4-1-4-1ではなく、センターハーフ二枚とツートップを配置した、オーソドックスな4-4-2を敷いたが、小気味いいパスワークと、人と人の間に巧く顔を出すスペインがフリースペースを支配することで終始ボールをキープ。18分に生まれた先制点は、CKに合わせたハビ・マルティネスのヘディングをエレーラが押し込むという、セットプレーからの得点であったが、自分達のリズムで試合を進めたのは、言うまでもなくスペインであった。それだけに、先制点を奪ってからの“次”が続かず、最終的には試合終盤に自らの注意力不足から失点を喫し、勝ち点3を取り損なったことは悔やまれるだろう。

対するイングランドにとっては、序盤戦に思わぬ形で失点を許したものの、相手守備陣の乱れをウェルベックが活かして辛くも引き分けに持ち込んだという内容。終始ボールを回されながらも「最後の局面ではしっかり体をぶつけて潰す守備」で猛攻に耐え、機を見てはサイドバックを絡めたサイドアタックで好機の演出を図ったが、有効打にはならず。この試合に至るまで、「高い位置でボールを奪ってから鋭いショートカウンター」を主武器としてきた経緯もあり、カウンターが発動できない状況下での破壊力不足は今後に向けても大きな不安を残した。

(筆:Qoly編集部 T)

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