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今季UAEプロリーグのバニ・ヤスに加入した、元フランス代表FWダヴィド・トレゼゲ。総額840万ディルハム(およそ160万ユーロ)で1年契約を結んでいたものの、抱えているふくらはぎの怪我が慢性化しており、エティサラット・カップ5試合、リーグ4試合が終わったところでわずか2試合しか出場することが出来ていない。

クラブに貢献できない状況を鑑みて、トレゼゲは契約解除を申し出ている。21日からの48時間の間に、アブダビでクラブとの話し合いが行われる予定だ。バニ・ヤス側は残留させるための説得を行うと発表している。トレゼゲの代理人を務めるアントニオ・カリエンドは「クラブと話し合うまで、どうなるかは分からない」と発言した。もし契約解除となった場合、それはトレゼゲの現役引退を意味するのかもしれない、と地元メディアは伝えている。

バニ・ヤスの広報を務めるムサエド・アル・ハルシは、契約の重要性を強調する。

「ダヴィド(・トレゼゲ)は我々と契約しているのだから、ここに留まる必要がある。彼はとてもいい男で、素晴らしいプロフェッショナルだ。しかし多くの試合に出場できていないことが問題となっている。我々は今後数日間で彼のエージェントと話し合い、何が出来るかを探るつもりだ。現時点では何も動きはない」

現在バニ・ヤスの暫定監督を務めているサレム・アル・オルフィは、トレゼゲの行動に対して感謝の言葉を述べている。

「彼は私の元に来て言ったんだ。 『申し訳ない。私はあなたが望むものを与えることが出来ない。だから、退団するか、契約を解除しようと思う』 とね。彼の誠実な姿勢には感謝するし、とてもプロフェッショナルだ。ただここにいるだけで給与を手にすることが出来るのに。きっと、彼にとってはお金の問題ではないんだろうな」

(筆:Qoly編集部 K)

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