昨年、FCチューリッヒの試合を観戦していた女性が試合中に体調を崩し、病院へと緊急搬送された。彼女の診察に当たった医師は驚きのあまり目を疑った。アソコから爆発物入りのコンドームが見つかったのだ。
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ヌーシャテル警察の警視アンドレ・ドゥビアー氏はこのように話す。
「チューリッヒやジュネーブのスタジアムのトイレではフーリガンが(爆発物を持ち込むため)使用したコンドームがしばしば見つかるんです。 そのやり口は麻薬の場合とそっくりです」
「このような行いを無くすために空港で行われているようなスキャナーを用いた身体検査も視野に入れています。ただ、問題は検査する場所が場所なだけに法的な許可が必要だということです」
「いま現在は個別にセキュリティー会社と契約するなどそれぞれのクラブにスタジアムの安全を保つ責任があるというのが現状です」
前述の女性の自宅で爆発物入りのコンドームを発見したというスタッド・ドゥ・ジュネーヴの警備責任者であるクリスチャン・ピトゥン氏も現状に頭を悩ませている。
「私たちは板挟みにあります。スタジアムの安全対策が十分でないと批判される一方で、精度の高い検査を行うための権利を有していないんですから」
このような状況を打開しようとする動きも出始めているようで、ツーク州議員のベアト・ヴィリジェ氏はスタジアムでの危険な振る舞いなどで警察にマークされている人物に対しての(より精度の高い)身体検査導入を提案している。
ちなみに、スイス警察のデータベースに記録されているフーリガンは合計1,188人でトラブルメーカーの大半は19~24歳。そのなかで女性はわずか9名だという。
(筆:Qoly編集部 I)
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