【更新内容】 5月30日のテストマッチ、スロバキア戦のフォーメーションを追加
優勝候補の一角もDFラインに課題
32年ぶりに決勝へ進出した南アフリカW杯では惜しくも準優勝に終わったオランダ。しかし、ベルト・ファン・マルワイク監督率いるチームはその後も安定した強さを見せ、今予選では最終節のスウェーデン戦に敗れるまで9連勝。楽々と1位突破を決めたほか、サンマリノと同組だったこともあり、アリエン・ロッベンを欠きながら10試合で予選最多の37ゴールを記録した。
基本的には2年前の主力が現在もチームの核を担っており、守備面で不安の残るセンターバックの二人も健在だが、当然新戦力の台頭もある。予選後半、ナイジェル・デ・ヨングに代わり先発を務めたのが、PSVのケヴィン・ストロートマン。高精度の左足を持つ大型セントラルは、ビッグクラブも獲得を狙っているとされる22歳の逸材だ。
また、センターフォワードでは、内田篤人のチームメイトであるクラース=ヤン・フンテラールが12ゴールをあげて予選得点王に輝くなど成長。もちろんここには、今季のプレミアリーグでPFA年間最優秀選手賞を受賞したロビン・ファン・ペルシーがいるため、フンテラールが出場時間を増やすのは容易なことではない。ただ、2月に行われたイングランドとの親善試合では、フンテラールの出場した後半からチームのギアが一つ上がっただけに、予選時のようにファン・ペルシーを一列後ろで起用する手も考えられる。
一方、ここに来て大きな問題となっているのが、左サイドバックのポジションだ。南アフリカW杯でファン・ブロンクホルストが引退して以降、不動のスタメンとなっていたPSVのエリック・ピーテルスが4月11日の試合で右足中足骨を骨折。残念ながら7日に発表された36名の代表候補メンバーから外れてしまった。代役の一番手としては、イングランド戦の後半に同ポジションを務めたスタイン・スハールスの名前が上がるが、彼も所属クラブでは中盤でプレーしているため本職ではない。こうした経験者の起用や若手の抜擢など、少なくない選択肢の中からファン・マルワイク監督がどういった決断をするのか注目される。
そして26日、ファン・マルワイク監督はEURO2012に出場するオランダ代表23名を発表。ローザンヌでの合宿に参加していた27名から、アニタ、マヘル、シーム・デ・ヨング、レンスの4人が落選。22日に行われたバイエルンとの親善試合で先発した二人、ウィレムス(18歳の左サイドバック)とナルシン(21歳のウィンガー)がオランイェの一員として本大会に出場することとなった。
# | 名前 | 所属クラブ | 生年月日 | 身長/体重 |
---|---|---|---|---|
GK | ||||
1 | マールテン・ステケレンブルフ (Maarten Stekelenburg) |
ローマ (ITA) |
1982/09/22 | 197/84 |
12 | ミシェル・フォルム (Michel Vorm) |
スウォンジー (ENG) |
1983/10/20 | 183/84 |
22 | ティム・クルル (Tim Krul) |
ニューカッスル (ENG) |
1988/04/03 | 188/74 |
DF | ||||
2 | グレゴリ・ファン・デル・ウィール (Gregory van der Wiel) |
アヤックス | 1988/02/03 | 181/71 |
3 | ジョン・ハイティンハ (John Heitinga) |
エヴァートン (ENG) |
1983/11/15 | 180/75 |
4 | ヨリス・マタイセン (Joris Mathijsen) |
マラガ (ESP) |
1980/04/05 | 183/82 |
5 | ウィルフレット・バウマ (Wilfred Bouma) |
PSV | 1978/06/15 | 179/83 |
13 | ロン・フラール (Ron Vlaar) |
フェイエノールト | 1985/02/16 | 190/88 |
15 | イェトロ・ウィレムス (Jetro Willems) |
PSV | 1994/03/30 | 169/66 |
21 | ハリト・ブラルーズ (Khalid Boulahrouz) |
シュトゥットガルト (GER) |
1981/12/28 | 183/82 |
MF | ||||
6 | マルク・ファン・ボメル (Mark van Bommel) |
ミラン (ITA) |
1977/04/22 | 187/85 |
8 | ナイジェル・デ・ヨング (Nigel de Jong) |
マンチェスター・シティ (ENG) |
1984/11/30 | 174/72 |
10 | ウェスレイ・スナイデル (Wesley Sneijder) |
インテル (ITA) |
1984/06/09 | 170/67 |
11 | アリエン・ロッベン (Arjen Robben) |
バイエルン (GER) |
1984/01/23 | 181/75 |
14 | スタイン・スハールス (Stijn Schaars) |
スポルティング (POR) |
1984/01/11 | 177/72 |
17 | ケヴィン・ストロートマン (Kevin Strootman) |
PSV | 1990/02/13 | 186/78 |
23 | ラファエル・ファン・デル・ファールト (Rafael van der Vaart) |
トッテナム (ENG) |
1983/02/11 | 175/74 |
FW | ||||
7 | ディルク・カイト (Dirk Kuyt) |
リヴァプール (ENG) |
1980/07/22 | 184/83 |
9 | クラース=ヤン・フンテラール (Klaas-Jan Huntelaar) |
シャルケ (GER) |
1983/08/12 | 186/80 |
16 | ロビン・ファン・ペルシー (Robin van Persie) |
アーセナル (ENG) |
1983/08/06 | 183/71 |
18 | ルーク・デ・ヨング (Luuk de Jong) |
トゥウェンテ | 1990/08/27 | 188/80 |
19 | ルシアーノ・ナルシン (Luciano Narsingh) |
ヘーレンフェーン | 1990/09/13 | 174/69 |
20 | イブラヒム・アフェライ (Ibrahim Afellay) |
バルセロナ (ESP) |
1986/04/02 | 180/76 |
フォーメーション
(筆:Qoly編集部 O)