Japan
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3
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2-1
1-1 |
2
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Netherlands
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斉藤 指宿 扇原 |
5' 44' 74' |
得点者
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3' 46' |
グリエ テン・フォールデ |
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トルコを相手に不甲斐ない戦いをしてから2日。日本代表は強豪オランダと戦い、点の取り合いの末に3-2で勝利を収めることに成功。ベスト4入りの可能性を残した。
前回のレポートで「予選の戦い方と違う」と書いたが、今回もトルコ戦とやることは同じだった。サイドの裏に放り込んでまず相手のラインを下げるのではなく、最初からショートパスを重視した戦い方。
トルコ戦ではこれがはまらなかったが、メンバーを変えたことによって機能性が格段に上がった。宇佐美、高木、斉藤の2列目はボールを持って時間を作ることが出来、仕掛けてアクセントを付けることも、またキープして相手を引きつけても慌てずパスを出せる。そのためチーム全体が前に上がる事が可能で、従って選手間の繋がりが改善された。
試合開始から3分で失点する悪い立ち上がりとなったが、その直後に左サイドから斉藤がドリブルで切れ込み、自らコースをこじ開けてシュートを決め、食らいついた。さらに後半開始からまもなく、カウンターから高木のスルーパスが決まり、宇佐美が裏に飛び出し、ゴール前に走り込んでいた指宿の得点を呼び込んだ。
その直後にサイドを破られて再び同点に追いつかれてしまったが、終了間際の74分に3点目を奪う。相手のクリアが小さくなったところを高木が拾って繋ぎ、交代出場の大津が触って、ペナルティエリア右に詰めていた扇原がシュート。角度のないところからゴール天井に突き刺して、決勝点を奪った。
オランダは前回と同じくチームとしての完成度は低く、ほとんどの組み立てでボールの動きに反応するのが出し手と受け手の2人のみで、連携に怖さはなかった。しかし2つ大きな強みがあった。一つはリーンストラのオーバーラップでマークを混乱させること。もう一つは抜群のスピードを持つルコキの突破である。
この二つには日本は終始苦しめられた。最初の失点はリーンストラのオーバーラップからリジュオンの飛び出しでクロスを入れられ、中央のグリエのマークが外れて…という形であった。2点目も比嘉がルコキに抜かれてしまい、山村が引き出され、テン・フォールデのマークが抜けた。
しかしいくつかの大きなピンチでルコキが雑さを発揮してくれたこともあって、失点を2つに留めた。後半はオランダがラインをかなり上げてプレッシャーをかけてきたが、逆にその裏を使って得点を取り返すことにも成功した。その結果、ネットを揺らした数で何とか上回り、勝利できたという流れだった。
(筆:Qoly編集部 K)