「考え方を好転させれば、全ての試合に勝てる力がある」
2月21日、アル・ワスルの新監督に任命されたイード・バルート氏がメディアの取材に答え、「問題は精神面にある」と明かしたとガルフニュース、ナショナル紙などが伝えている。
アル・ワスルは昨季チームを率いたディエゴ・マラドーナ氏を解任し、今季ブルーノ・メツ氏を迎えてシーズンをスタート。しかし10月にメツ氏が病気のため(大腸癌であると言われている)職を離れることとなり、アシスタントのジレス・モリソーが後を引き継いだ。
しかし、成績は低迷。クラブはちゃんとした監督が必要だという方針を固め、フランスからギー・ラコンブ氏を招聘したが、調子は上向かず、先日解任が発表された。その後を引き継ぐことになったのが、かつてU-19代表を率いた経験を持つUAE人指導者イード・バルード氏である。
「責任はもちろん監督にある。ただ、このチームの問題点の多くは選手の精神面にある。考え方を好転させれば、全ての試合に勝てる力がある。ブルーノ・メツは良い仕事をしていたが、その後、事態はひっくり返された。選手たちは動揺した。
月曜日に選手たちと率直な話し合いができた。闘志を持っていない選手は、年齢や国籍にかかわらずプレーさせない。私は名前を気にしない。クラブが何百万もの金を払ったとしても、私には関係ない。彼らは倶楽部のために戦わなければならない。その準備が出来ていない選手に、ピッチに出る資格はないのだ。
我々に与えられた時間は限定的であり、そして私は魔法の杖は持っていない。勝つためには何よりも欲求が必要だ。
リーグで4位以内に入るには勝ち点30が必要だ。我々に残っている試合はホームゲームが6、アウェイゲームが5、最大で勝ち点33だ。容易ではないが、不可能でもない。自分たちの目標は9位ではない。今の位置に納得しても何も得られないんだ。
ここ数ヶ月の問題点を排除したい。ただ、私はまだ72時間しか貰っていないし、適応には時間が掛かる。とはいえ、今の反応には満足しているよ。選手は勝利に飢えているからね」