こうしてピッチのスペースだけはなんとか確保し、45分遅れで試合は開始された。左がウェストハムのキャプテン、ジョージ・ケイ。右がボルトンのキャプテン、ジョー・スミス。
Jリーグの複数のスタジアムにも存在するが、これぞ本当の“芝かぶり席”。コーナーキックで助走のスペースがないなど選手たちは相当に苦労したそうだ。
外壁のポールをよじ登り、屋根まで上った観客も・・・。ただ、奇跡的に死者や大きな怪我人は出ず。そのことも「ホワイトホース・ファイナル」という伝説を美しいものとしている。
今年で「ウェンブリー開催90周年」ということでお届けしたこの試合、結果は2-0でボルトンが勝利。クラブ創設49年目で記念すべき初タイトルとなった。なお、ボルトンは1920年代にFAカップを3度(1923、1926、1929)制している。