6月11日、元エジプト代表FWアハマド・ホッサム〝ミド”が自身のツイッターにて現役引退を発表した。

Twitter

アハマド・ホッサム〝ミド”

「今日オレはこのサッカー界から引退することを発表する。キャリアを支えてくれたすべての人に感謝したい。特に素晴らしいファンにはね」

アハマド・ホッサム〝ミド”は1983年生まれの30歳。かつてはエジプトの神童と呼ばれ、若くして海外に活躍の場を移した異色のストライカーである。

2000年に移籍したベルギーのヘントで活躍し、アヤックスにステップアップ。その後はセルタ、マルセイユ、ローマ、トッテナム、ミドルズブラ、ウィガン・アスレティックなどの各チームでプレー。今季はイングランド2部のバーンズリーに所属していたが、わずか1試合の出場に終わっている。

その才能は非常に高く評価されながらも、キャリアを通してその問題児ぶりも有名であった。クラブ、代表を問わず頻繁にフロントや監督との衝突を起こし、規律違反を繰り返したことから、多くのチームを短期間で渡り歩くこととなった。

そんな彼のサッカー人生に対して、ミド自身も、そして評論家のアラー・サデク氏もアフラム紙に対してこのように語ったという。

アフラム

アハマド・ホッサム〝ミド”

「オレはキャリアの中でいくつかのミスを犯した。レギュラーポジションを奪うために戦い続けることを拒否したんだ。今になってオレは学んだんだ。自分がメンバーに入らなくても、クラブを離れることが常に最善ではないのだと」

アフラム

アラー・サデク サッカー評論家

「時々、選手は自分自身を試し、見極めなければならないことがあるんだ。レギュラーポジションをつかむために、あらゆることをしなければならない時がね。

ミドはもっとより良いキャリアを歩む可能性があった選手だ。もっと良い地位を手にすることができた選手だ。しかし、それでも視点を変えれば、彼は長い間欧州でエジプトのベストプレーヤーだったんだ」

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