8月26日、ブラジル全国選手権1部のフルミネンセに所属している元ポルトガル代表MFデコは、ハムストリングの慢性的な怪我が直らないことを理由に現役を引退することを発表した。
アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ、通称“デコ”は1977年生まれの35歳。ブラジル生まれであるが、若くして渡ったポルトガルでキャリアが花開いた。
1999年から所属したポルトでは、ジョゼ・モウリーニョ監督の下でチャンピオンズリーグ制覇を経験。2003年にポルトガルに帰化して代表入りを果たし、ワールドカップと欧州選手権にもそれぞれ二度出場した。
その後はバルセロナ、チェルシーでプレーし、2010年にフルミネンセへと移籍。2シーズン半で39試合に出場している。
今年5月にはドーピング検査で陽性となり、利尿剤が検出されたと報じられていたが、裁判に持ち込まれているため処分が保留されている最中であった。
AP通信
デコ
「僕はもっとフルミネンセのために貢献したかったけれど、僕の体はもうそうすることが出来ないんだ。
プロサッカー選手としてのキャリアを終える――そう発表するのはとても悲しいことだ。先週の水曜日にプレーした最後の試合は、僕の17年のキャリアを締めくくる瞬間だった。
まあ、何とか年末まではプレーし続けようと頑張ってきたんだけどね。しかし、筋肉がこれ以上動いてくれない。もう僕は前に進み続けられないんだ」