サッカーはグローバルで影響力の大きいスポーツだ。それゆえに、プロサッカー選手は常に社会の模範であり続けなければならない。厳しい勝負の世界に生きる彼らだが、結果と同じくらい大事なこともある。キム・シェルストレームが見せた紳士的な行為に拍手を送るとともに、こういった教えを導いてくれた彼に最大限の賛辞を送りたい。
最後に、シェルストレームが寄せたコメントを紹介する。
キム・シェルストレーム
「マックスのお父さんが感謝してくれたことはもちろん嬉しいね」。
だけど、それより嬉しかったのは、マックスはトンネルにいる時点ですでに緊張しきっていたのにピッチへと足を踏み入れ、幸運にも素晴らしい経験を享受できたことなんだ。
こういう場合、僕はフットボーラーとしてではなく、知人や親であるかのように振る舞うことにしている。
僕は、スタンドでおそらく不安な気持ちで見守っているマックスの両親の代わりを務めなければならないと思った。もちろん、子どもたちのためにもね。穏やかであろうとしたし、優しく接しようともした。そうすると、子どもたちはいつも満足してくれるからね」
なお、マックスは国歌斉唱の頃にはシェルストレームの前から離れていることが動画から分かっている。副審の前にマックスと思しき少年がいるが、これがマックスなのか、はたしてすでに退場していたのかは不明である。