今のコートジボワールの強さは、両ウイングとトップ下の得点力、そして絶対的なターゲットマンの存在だ。2年ほど燻っていたサロモン・カルーは、リールでストライカーとしてブレイクし、ゴールを奪える選手としてモデルチェンジ。ジェルヴィーニョもローマに移籍してから絶好調で、ワールドカップに向けて前途は明るい。アフリカ最優秀選手賞を2年連続で獲得したヤヤ・トゥレは言わずもがな。

衰えが見られるドログバも、彼らの支援を受ければ、まだまだ世界有数の選手だ。彼がいなくても、そこにラシナ・トラオレを当てはめればチーム力はほとんど変わらない。前線で唯一替えがきくのが、体力的に不安があるドログバであるというのも大きい。

また、レギュラーと比べると実力で劣るとは言え、ウイングのサブも決して悪い選手ではない。マックス・グラデルは目に見える結果を出す力には欠けるが、ドリブル突破とチャンスメイクでは一流。最近重用されているジョヴァンニ・シオは逆に得点力が高い。

ヤヤ・トゥレは唯一、選手層の点ではボトルネックになるポイントだ。彼が離脱すれば穴を埋められる選手は存在せず、大打撃となるだろうが……今までの歴史を考えれば、ヤヤ・トゥレを欠く可能性はかなり低い。それは、マンチェスター・シティのファンがよく分かっているだろう。

日本代表とコートジボワール代表を比べれば、もちろん実力はあちらの方が上だ。しかし、日本がワールドカップであやふやなサッカーをすることはないだろう。8年前と同じ轍は踏まないと確信している。能動的なプレーで先手を取ることが出来れば、決して敵わない相手ではないはずだ。

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