1日のJ1に続き2日は2014年のJリーグ・ディビジョン2(J2)が開幕。

今シーズンよりラモス瑠偉氏を新監督に招き、オフに元日本代表GK川口能活、DF三都主アレサンドロ、元コロンビア・ユース代表FWナザリトらの大型補強で注目を集めた岐阜は、ホームにJ2初昇格を果たしたカマタマーレ讃岐を迎えた。

32分に難波のゴールで先制した岐阜は1-0で迎えた51分、新戦力のコロンビア人ナザリトがFKでスタジアムを沸かせる!

“いかつい”見た目からは想像できないほど鋭く曲がる正確無比なFKで移籍後初ゴール!

元コロンビア・ユース代表のナザリト(スペイン語だとナサリトが正しい)。デビュー当初から10代とは思えない圧倒的な体躯に技術と決定力を有し、チェルシー(イングランド)やレアル・マドリード(スペイン)からの関心が伝えられるなど一時は“将来を約束された逸材”として話題を集めていたが、その太りやすい体質もあってか近年は伸び悩み、いつしかその名前を聞くこともなくなっていた。

そんななかで今年、新生・岐阜の補強の目玉として日本にやってきたわけだが、讃岐との開幕戦でいきなりその才能の片鱗を見せ付ける。怪物的なパワー、身体能力と、一方で初ゴールのFKも含め周りを使う正確な技術力を披露。体の重さや運動量、年間を通しての働きには未だ不安を残すものの個人能力の高さを疑いようがない出来であった。

思えば彼もフランス戦のスーパーゴールで話題となった柿谷曜一朗(セレッソ大阪)が出場した2007年のU-17ワールドカップで3ゴールを記録し世界の注目を集めた言わば“柿谷世代”。まだ23歳。同じく一時期伸び悩んだ柿谷はJ2・徳島時代を経て表舞台に舞い戻ってきたが、ナザリトも今年このJ2から復活となるだろうか。

試合は岐阜が3-1で讃岐を下し開幕戦を勝利で飾った。今年は“J2の銀河系軍団”から目が離せない。

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