5月14日、『Skysports』は「UEFAは、相手を負傷させるタックルを行った選手について、一時的にピッチから退場させるという新たなルールの追加を提案する」と報じた。
現在のサッカーのルールでは、たとえ激しいタックルで相手選手を一時的にプレー続行不可能にしたとしても、負傷させた側についてはレッドカードが提示されない限りそのままピッチに残ることになる。ある意味では、負傷させた側が一方的に数的優位を得るともいえる。
この一種不公平な状況を改善するため、UEFAは負傷させた選手、および負傷した選手はともにピッチから離れ、ともにピッチに戻るというルールを考案。2015年2月~3月に開かれる国際サッカー評議会の会合で提案する予定であるという。
これはUEFAの審判主任を務めているピエルルイジ・コッリーナ氏が、会議での講演で明らかにしたという。
『Skysports』
ピエルルイジ・コッリーナ UEFA審判主任
「我々は、怪我の原因となったプレイヤーが、負傷した選手に合わせて一時的にピッチを離れるという新たなルールを提案するつもりだ。負傷した選手がプレーに復帰する、あるいは別の選手の準備ができた場合に、2選手がともにピッチに入るように命じることができる。
現在のシステムは公平ではない。反則を犯したプレイヤーは単に警告を受けるだけ。負傷した選手は一時的にピッチを離れ、チームの人数が少なくなる。事実上、もう一方のチームにアドバンテージを与えることになる」