14位 サンダーランド @SAFCofficial

グレート・エスケープという言葉が似合うような奇跡的な脱出で、降格圏を一気に脱してこんな位置に落ち着いた。だがずーっと最下位を走り、終盤だけ本気だしたようなものなのでそれがチーム全体の力がどうかというと微妙である。そもそも使った金とかを考えたら、君たちはそこにいてはいけないはず…(以下自重)。フロントが何も考えないで選手を買ってくる癖があるが、そこそこ優秀な選手を買ってくるという不思議な特性のあるクラブとしても知られている。僕の中ではベイスターズの中畑監督に近い、ディ・カーニオさんとかいう「とにかくやる気のある人」を解任。そこでフロントが、チャンピオンシップでの実績があるポジェを選んだのは大きかった。最下位に落ちたポジェが暗黒面に落ち、一か八かでどこぞのセリエAみたいな3センターで守り倒すシステムを採用すると「守れないプレミアリーグ」で戦術が大当たり。「守って守って守って攻め疲れた相手にカウンターでぽいっ。」で強豪を食らいつくした。オシェイとブラウンとかいう、マンチェスター・ユナイテッド時代はネタ要素が強かったコンビも終盤確実にユナイテッドの守備陣よりも格上だった。AJ大先生の特攻も、なんだかんだ機能する辺りが流石である。ポジティブなのはチーム全体として若手が伸びていることか。来季上手くやれば、エネルギッシュなチームが出来そうな気はする。でも上手くやらない気もする辺りがまたあれである。

ファビオ・ボリーニ

ドリブルもパスも別に上手くないということで、プレーを見ていると左のサイドアタッカーとしてはそんなに通用しているような気がしないのだが、なんかぬるぬるしたポジショニングセンスや度胸を生かしてシンデレラボーイとして終盤点を取りまくったイタリア人FW。数字だけを見る統計サイトでは長所がない、とされてしまうのが悲しいところである。リバプールに帰って居場所があるのだろうか、ということは一端忘れよう。

エマヌエル・ジャッケリーニ

アズーリでは大量の飼い主(ピルロ、デロッシ、モントリーヴォ…)から適当に投げられたフリスビーを取りに無尽蔵のスタミナでポジションとか無視して駆け回る従順な小型犬だが、サンダーランドでは途中交代での起用で活躍した。起用方法が限られていたせいか、アズーリの選出から漏れてしまったのは残念。来季こそスタメンでの地位を掴んでサンダーランド移籍の意味を示してほしいものだが。

リー・カッターモール

サッカーボールを蹴るのと同じくらい相手の足を蹴る人。恐ろしいまでの容赦ない削りで相手を嫌がらせるその姿は、味方からしてみれば凄く頼りになるのかもしれない。プレミアリーグには確実に「カッターモール被害者の会」がある。アザール君とか洗礼のようなタックル浴びまくってたし。心理的に相手を疲弊させ、輝きを奪い去るその姿はどこまでも悪役だが、まあ本人も楽しそうだし適材適所なのかもしれない。

コナー・ウィッカム

将来を嘱望され続けた大型FWが終盤戦のグレート・エスケープの中でついに開花。長身の割に足元が柔らかく、ジョレンテを彷彿とさせるイングランドの未来は、カウンターの的として才能を発揮した。あのコンパニを背負い、しっかりと柔らかいタッチからロングボールをキープする姿はイングランド全体に希望を与えたことだろう。

ジャック・コルバック

燃えるような赤毛の青年は、その類い稀なるセンスを開花させつつある。特筆すべきはその軽さを生かした異常なターン速度。一瞬で狭いスペースからターンで展開先を見つけ出す逃げのセンスは、まるでスペインの教育されたMFのように見えることも。

マルコス・アロンソ

レアル育ちでボルトンへ、そしてそこからフィオレンティーナ、からのサンダーランドという若くして様々な国を渡り歩いた異色のスペイン人サイドバック。明らかにプレーがサイドバックのそれじゃないというか、足が普通に遅かったりするのだが、そのテクニックを生かしたキープ力と適当にぶちかますシュートで結構頑張っていた。でも明らかにサイドバックのプレーではないんだよなあ。